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大事な仕事
さて、さて。仕事、仕事。
夢と情熱をどんどん語っていかなきゃ。
 2007/07/30 15:28  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンス更新
あるビジネス上のライセンス更新を忘れていて、
まずはあせって、次に動揺して、そして意を決し
てお役所に行ってきました。

お役所に出かけるのは、今回が2度目。前回の訪
問は、開業時にライセンスを取得したときだから
3年近く前になります。

受付に行くと、「このビルの4階に行ってくださ
い」と言われ、4階に行くと、「あちらの窓口へ
どうぞ」と通される。壁を挟んで向かいにあるそ
の窓口へ行くと、「あちらが担当です」と最初に
声をかけた窓口を差す。

こうしてピンボールのごとく左右に弾かれたかと
思うと、2回目に聞いたとき、壁の向こうの窓口
の方が、「6階に行ってください」と言い放つ。
今度は上に放り投げられてしまった。

さて、6階。電気は部分的に消えてるし、カウン
ターに人の姿もない。もしやと思ったが、予感は
的中し、2時まで昼休憩とのこと。

待つこと30分。1時50分くらいになると、職員も
続々と戻ってくるものの、3人に聞くと、3人と
も「2時までは休憩時間です」ときっぱり。サー
ビス精神も休憩中だった。

順番待ちの番号札だけでもとっておこうと、ボタ
ンを押すと1番の表示どころか、紙切れ1つ出て
こない。

そのうち、お役所に用事があるほかの人たちがポ
ツポツと現れ、その中の1人がボタンと格闘する
背後に近づいてきた。「私にやらせろ」と言わん
ばかりの視線が背中に熱い。

このチャイニーズのおばさんが押して番号札が出
てきたら、この人は1番の札をゆずってくれるだ
ろうか、そんなわけないようなぁ、そしたら、僕
の方が先にきたんだから、その1番を得る権利は
私にある、などと主張すべきかどうか勝手に迷い
始めていた。

結果的に機械が故障していることをおばさんと2
人で確認することになり、ちょっとだけ分かりあ
る空間を共有したわけだが、そうしている間にお
昼休みを終えたマレー人のおばさんがカウンター
にどっかりと腰を下ろした。

すると、隣にいたはずのチャイニーズのおばちゃ
んはがいつの間にか、ちゃっかりと用件をすすめ
ちゃっている。あららと思っていると、おばちゃ
んの用件も片付かないうちから、今度は別のチャ
イニーズのおにいさんがかばんから書類を出して
「これ、お願い」とカウンター越しに差し出す。

受けとるマレー人の係のおばさんもおばさんだけ
ど、用件があらかた片付いたチャイニーズのおば
ちゃんまで加わって何やらマレー語の雑談がはじ
まり、そこで決定されたがごとく、2番目に対応
してもらえたのはおにいさん。

やるかたなく立ちつくしていると、「あんたは?」
と不意に声をかけられ、ライセンスを更新したい旨
を伝えると、「ノー」。二の句を継げずにいると、
「ここじゃない。隣のビルに行きなさい」と、あき
れるような口調で冷たくあしらわれてしまった。

もうどうにでもなれ。言われるがままに隣のビルへ。
今度は番号札が出る。さい先はいい。順番がきて、
指定のカウンターに行くと、マレー人のおねえさん
が笑顔でピンク色の紙を印刷して手渡してくれた。

マレー語で書いてあるので内容は分からないけど、
真ん中ほどにRM2,000とあるのが少し気になる。怪訝
な顔をしていると、察したおねえさんが「罰金2,000
リンギを払ってもう1回来てください」と人ごとの
ようにの言う。

それは人ごとだろうけど、2,000リンギといえば現地
の食堂でいただく朝食400日分に相当する。困り果て
た表情をしていると、「罰金の交渉なら、罰金部屋
で罰金担当官とどうぞ」と助け舟をくれた。

罰金部屋に入るためには、最初に番号札をとった機会
でCのボタンを押し、電光掲示板に自分の番号が表示
されたら入室して、担当官とさしで交渉するらしい。

一般論として、最大いくらくらいまでなら割引してく
れるの、と聞いたら、「700リンギくらいじゃない」と
相場を教えてくれた。それでも、朝ご飯140回分だ。

待っている間中、対策を練り、緊張の面持ちで入室。
ピンクの紙を差し出すと、担当官の表情は硬い。

マレーシアが大好きで、駐在後もここに住みたいから
独立して事業を始めたんですという論旨を軸に、切々
と身の上話しを進めると、「じゃあ、500リンギ」。
300リンギなら払えるけどには、「ダメ」。じゃ、なん
とか400リンギにと踏ん張ったけど、答えは「ノー」。

最後は提出したピンクの紙の右端に赤ペンで500リンギ
と記して、その下に担当官が署名し、そこで終了のホ
イッスル。

罰金を払い終える頃には、相場を教えてくれたおねえ
さんがライセンスを用意してくれていた。

帰りに車を運転しながら一考察。相場の倍以上の値段
から入って、最終的に言い値の半額に落とすやり方は
チャイニーズの商売手法だとこれまで思ってた。

でも、インド人も近いことをやるよなぁ。ということ
はひょっとして、マレー人と商売上のやり取りをやる
ことがほとんどないから印象的に薄いだけで、以外と
これ、常道だったりして。

それともチャイニーズに対抗するため、お役所がチャ
イニーズ流の手法を罰金徴収システムに取り入れたの
かなぁ。

いずれにしろ、明日から140日間、朝食の度に重たい気
分になる。
 2007/07/14 14:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「おろしや国酔無譚」
完全復活です。

それにしても、考えれば考えるほど不思議。

だいたい本屋に行くときには買いたい本があるときで、
求める本の在庫がなかったりしたら、たいてい同じ著者
の別の本か、関連する本を買ってかえるのが普通なんで
す。

行き当たりばったりで本を手にすることなんか、まずな
いんですが、「おろしや」だけはどこでどうやって購入
したのかも思い出せない。

でも、これは本当に示唆に富む本だった。

僕は人間の本能的な欲求の中に、「人に認められたい」
という思いがあると感じてるんです。

それは、成果を認められたいとか人格を認められたいと
か、そういうことの以前に、存在を認められたいという
レベルの欲求のこと。

たとえば、朝起きて自分の友達や同僚、顔見知りと思っ
てた人たちに、ことごとく「あなた、だれ?」って言わ
れたら、それこそおそらくしまいには発狂してしまうん
じゃないかな。

信じていた自分の存在そのものをことごとく否定されて
しまうわけですからね。

「おろしや」の中の大黒屋光太夫ほか、伊勢の漁師さん
たちは漂流先で、まずは仲間たちの中でアイデンティティ
を保とうとするわけです。

必ず生きて故郷に帰ろうと、共通の認識を持って、互い
が互いを確認しあう。

ところが、厳しい寒さを含む劇的な環境の変化で、1人
また1人と生命を絶たれていくと、生き抜くための手段
として、今度は現地の言葉を覚えようと必死になる。

ここから少しずつ変化が始まるんですね。あらかたの言
葉を覚え、ロシア人を前にしても堂々と振る舞う光太夫
の姿を誇らしげに見つめる部下の描写が出てきますが、
ここらあたりを契機に、きっと、ロシア人にも認められ
るのではないかという思いが漁師さんたちの間に芽生え
てくる。

やがてロシア本国に移され、漂流から7年以上が経ち、
現地の生活に慣れてくると、わずかながら快適ささえも
覚えるようになる。その土地に自分たちの存在を認めて
くれる人がいるという事実は、彼らの気持ちを無意識下
で支えていたんじゃないかと想像します。ただ、望郷の
念は決して薄れることはないですね。

やがて、長い歳月をかけた懸命の努力が実って帰国する
ことが許されると、生き残った仲間の1人がぽつりとも
らすんです。「本当に帰ることが幸せなんだろうか」と。

これはきっと、自分の存在を肯定してくれる土地を離れ
ることへの一種の不安なんでしょうね。

これとは逆に、光太夫は帰国に大きな希望を抱くんです。
外国語を操り、異国の地を見聞し、その詳細をまとめた
記録を持ち帰るわけだから、さぞかし日本の人々の耳目
をひくことになるだろうと、少しばかり興奮するのです。

ところが、いざ帰国すると、自分を先導する松前藩の役
人の足音は、「かつて聞いたものではなく」、役人同士
が話す言葉も「理解はできても、心に通じるものではな
かった」という有様。

鎖国の時代ですから、ロシアから帰国した光太夫が重宝
されることはついぞなかったんですね。そればかりか、
晩年はむしろ幽閉生活を余儀なくされる。

祖国で認められることがかなわなかったのです。

これはつらいですよねぇ。

だから、やっぱ、存在だけでも認めてくれる人に感謝。
病床で孤独だったからか、熱の中でもんもんとそういう
ことを考え続けていました。ハハ











 2007/07/12 13:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

熱帯の熱
なにがどうなってるのか、信じられないくらいの高熱が5日
ほど続きました。

つらかった。

薬がきらいなんです。だから、最初のうちは解熱剤ものまず
に、時間の経過と発熱の相関関係やもうろうとする意識の中
でどこまで思考能力を保てるかなど、どこにも発表しようの
ない研究に精を出していました。

研究の成果もむなしく、そのうち現実と夢の境目が分からな
くなるほどの熱にうなされ、おそらく一晩のうちに7回ほど
シャツを代えた後、エアコンを入れました。

一瞬、暑いのは熱帯なのにエアコンを切ってるからだと、ど
こかの思考回路が外れたひょうしに、わらにもすがる思いで
考えついたんです、きっと。クーラーさえ入れれば、灼熱か
ら逃れられると。

次に体を襲ったのは文字通り悪寒でした。ちょうど、ロシア
に漂流した大黒屋光太夫を題材にした「おろしや国酔無譚」
を読んでる途中でベッドに入ったので、それはもう悪夢のよ
うな寒さで。

あり得るはずもないんですが、なんせ体ごと狭間に飛び出し
ている状態なので、凍傷になるんじゃないかと、凍傷がなん
たるかも知らずにおびえていました。そんなことより先にエ
アコンを消さなきゃ。

ところが、今度は熱帯なのでふとんがない。いつもうすいタ
オル地のブランケットしかかけないので、どこをさがしても
その上から保温するものがない。しょうがないから体を丸め
て何度も寝返りを打ち・・・。

とここまで書いたところで、なんか熱っぽいような錯覚にお
そわれたので、いったん手をとめます。

続きはまた、元気になったら書きます。
では、では。
 2007/07/08 18:54  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
石橋 正樹 (いしばし まさき)
マレーシア・クアラルンプールで事業を展開中。
スポーツライターを経て、ビジネス情報を専門に配信する通信社に勤務し、2001年よりクアラルンプールに赴任。
2004年に独立し、クアラルンプールにヘアサロン「月泉」をオープン。2006年に「E.P.」をオープン。Asian Hair Tokyo Style を展開中。

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