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まじっすか?
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はじめて、このチャイニーズ度98%のオフィスに出社した日。
昼ごはんを終えて、お皿を洗おうとしたときのこと。
「あの〜流しってどこにあるんですか?」
『ないよ』
「じゃぁこれ、トイレで洗うんですよね?」
『そう』
トイレから食器を持ったまま戻ってきて、
「洗剤とかスポンジとか見当たらないんですけど・・」
『ないよ』
「じゃぁひょっとして、手洗い用の石鹸で・・」
「スポンジの代わりに手でこすったりして・・」
『そう』
まじっすか?
はじめて、お得意先へのご挨拶に同行する日。
ネクタイ締めて上着を着てオフィスに行ったら、チャイニーズ
度98%が一斉に『まじっすか?』の視線。
青年社長が、『熱帯で上着なんて、ホテルマンと日本人だ
けだね』だって。
そう言えば、はじめて行った会社の宴会もすごかった。次回は
チャイニーズ度98%の宴会報告をば・・・。
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これが、契約書です。
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では、では。予告どおり契約書の一部をお届けします。
青年社長の了解はとりました。"It's nothing special"
「別に普通じゃん」って言ってました。
1. 職務に関係しない理由によって遅刻した場合、半日
休暇を取得したとみなし、休暇分の給与は差し引きます。
2. 職務に関係しない理由によって、30分以上オフィスを
離れた場合、1時間の時間休暇をとったとみなします。
時間休暇は4時間になった時点で半日休暇を取得したと
みなし、休暇分の給与は差し引きます。
契約時に問い合わせたのですが、この時間休暇は永遠
に蓄積され続けるそうで、1年後に4時間に達しようが、
10年後に4時間とカウントされようが、給料はいやおうな
く減らされるそうです。
だから、この会社の人たちはよく働きますよー。朝も早い。
遅刻なんてほとんどなし。これって日本では当たり前のこと
かもしれませんが、現地企業としてはかなりすごいことだと
思います。
ちなみに、中国正月などの大型連休が土・日などをはさんで
飛び石になったりすると、飛び石部分も休みにして、会社が
1週間くらい静かになることがあります。
ところが、この勝手に事務所が閉められている間、社員はな
んと、強制的に有給休暇をとらせれることになっているのです。
1月の旧正月のときに、隣の席の kelvin (35歳くらい。やや太
め。銀縁のめがねをかけ、短めの髪を無理やり七三に分けてい
る。本名は黄祖敬)に、「誰も文句言わないの」と聞いてみたら、
「別に普通じゃん」って言ってました。
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本日の通達
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朝9時にお店をあけて、7時に締めを行うまで、電話番くらいでしか
役に立たない僕は、平日の11時30分から6時まで、現地企業に出
向して「コンサルタント」という札が置かれた机に向かっています。
中国系の青年社長が経営するこの会社は、指紋によって社員を認
識するシステムを入り口に設置しています。これが、あまりよくでき
た代物とは言い難く、ドアが一発で開いた試しがありません。
セキュリティ管理と、タイムカード代わりに社員の出勤状況を把握する
のが主な目的なのですが、今朝オフィスに着くとこれに関する一通の
業務メールが届いていました。
内容は概略、以下の通りです。
親愛なる社員の皆様!
当社では出勤の際、指紋をスキャンするのが義務となっております。
スキャニングがうまくいかない方は、指先に息を吹きかけるなどして、
常に指先が乾きすぎず、湿りすぎない状態を維持してください。
スキャンを行わずに勤務した方は、欠勤とみなし欠勤分の給料は月
末に天引きされます。
ご理解とご協力に感謝いたします。
おそるべし・・・
一応、内容をここに記すことは青年社長の了解をとってあります。
僕がサインした契約書の中身も、なかなかのものですので、こんど
機会があったらご報告します。
この通達に限らず、会社システムは、罰金と罰則で国の秩序を守っ
ているシンガポール政府のやり方に似ていると思います。
果たして、オフィスにおいてそのやり方がうまく機能しているのか?
人様の会社に対して、批評めいたことはしたくないので、事実のみ。
離職率は高いです。ですが秩序は保たれています。
「少しでも良い条件を見つければ、すぐに辞めていく。これは当たり
前のこと。防ぎようがない。それよりも秩序を保つことが大事。人が
入れ替わり立ち代りするからこそ、厳格なルールを全社員に理解し
てもらう必要があるんだ」
31歳。中卒の身でありながら、子会社3社を傘下に置く持ち株会社
を設立し、上場を目指している青年社長のお言葉でした。
合掌
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この人たちのメンタリティ
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今朝ほど、銀行に売り上げを入金しに行ったときのこと。
ふと見ると、デスクトップPCの画面にドアップの女性の
笑顔が待ち受けになっているのを発見しました。
そして、そこには受付のおねえさんが座っているのです。
つまり、自分の笑顔を自分のPCで自分に向けているとい
うこと。
これが、中国系の人たちの場合、よくある光景なんです。
携帯に自分、持ち物にプリクラの自分、オフィスの机に自
分だけが微笑む写真、そしてPCなどなど。
観光地に行くと、モデルばりにポーズを決めて、彼氏だか
旦那さんだかにパシャパシャとシャッターを切らせている所
に出くわしたりもします。
写真に姿を写されると、魂を抜かれるといわれて育った僕
(冗談です)としては、ちと理解の及ばない境地です。
でも、こういう現地の人たちの感性や美意識をつかまなけ
れば、お客様には満足していただけません。
ということで、早くそのメンタリティを理解したいと思い、受付
のおねえさんに、「どうして自分の写真を待ちうけに設定して
るの?」と聞いたら、顔を赤くして恥ずかしそうに笑うだけで、
何も答えてくれませんでした・・・。
玉砕っす。 |
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多忙の荒波で塩漬けで干乾びて
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何もないときには、お店で電話番と床掃きくらいしかやることがないのですが、忙しいときにはなぜか、容量オーバーの荒波がゴーっと脳細胞をさらっては、次々に塩漬けにしていきます。
まずは、店舗の契約延長に関する交渉。9月で2年契約が切れるのですが、2割増しなんて言ってきてるので、最低でも現状維持を目指したいところ。
「だってパイプ落ちてきたでしょう!」
論理的な展開を組み立てるよりも、発声練習を強化しなければ。
それから、2号店をオープンするための準備。月曜日に東南アジア最大(?)のショッピングモールに行って、リースのご担当者様にプレゼンしてきました。こちらは、来週中の展開を期待!っというよりはお願い!!
そして、忘れた頃に中国本土から赤いフラグ付のメールで送られてくるお仕事。
発注もとの会社は主に英語のマーケティングツールを持つ欧米企業から依頼を受けて、中国語の媒体を作るところなんですが、たまに日本語が必要になると、「Urgent」というタイトルで、有無を言わさずに重たいファイルがしわじわと送られてくるわけです。
と、今こうしている間にも Skype が立ち上がって"How's things going?"
昨晩プロジェクトのスケジュール表を送ったじゃないですか・・・
その通りにやりますって・・・
それから、パーム油に関する調査案件がひらひらと。こうした調査のお手伝いでは、頂いた案件をヨボヨボと英語に直して、民間や政府系の関係機関に投げるわけですが、よくも干乾びた英語に真摯に対応してくれるものだと、いつも感心させられてばかりです。
あぁっ。お店の広告原案の提出も締め切りは今日だった・・
お酒がほしいなぁ・・。 |
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ジェームス怒る
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パイプ屋さん、時間通りにやってきました。
午後11時28分。駐車場に車を停めていると携帯がなり、
Where are you now?
声の主はパイプ屋さん軍団のボス、その名もジェームス。身長160センチくらい、小太りの身体の上には短めの首と100%中国系の顔。そこに口髭をたくわえている風貌は、どうみてもジェームスとは呼びがたい。
「本名のタン・キムホーでいいじゃないか」と言いたくなるが、彼に限らず華人系の多くは横文字の名で日常生活を送っている。
お店で予約の電話を受けていても、キャサリンやらジャッキーやらクリスティーンやらミッシェルやらが続々。でも、青い目に金髪のお客さんは全体の2割にも満たないんです・・・。
What a surprise! You guys are on time!!
時間つぶしに飲んでいたビールで上機嫌。アルコール臭とともに赤い笑顔で声をかけると、軍団は対照的にしらけ顔。
「そりゃ、あんた。前回、あれだけ勢いよくまくしたてられたからっさ」とジェームスが全員の胸の内を代弁した。
1年前のパイプ修理のとき。いったい、何を口走ってしまったんだろう??
英語で喧嘩となると、ボキャブラリーが少ないため、ありったけの罵り言葉をせっせと並べてしまうから始末が悪い。映画を観ていても、それほどのオンパレードは浮気がばれた直後の場面ぐらいでしか耳にすることない。
言った方は覚えていなくても、言われた方はしっかりと覚えているのだから気をつけなければ。酔った頭にイメージだけ真剣な表情を浮かべ、つかの間の反省を決め込んだ。
さて、パイプ。水漏れした部分の付近を切り落としてみると、断面にはコレステロールがぎっしり。「こりゃ、動脈硬化の末期だね」ってジェームス、それ冗談になってないよ。
午前12時10分。パイプの総取り替えが始まる。エアコンが匂いを吸い込むと良くないので、空調はなし。明け方の4時にあらかた終了。鬼神と化したジェームスは、「朝イチでビルの管理オフィスに乗り込む」と鼻息が荒い。
ジェームス軍団は、管理オフィスとビル全体のパイプ清掃を行う契約を結んでいる。なんでも、「サロンの人間がうるさいから、行くだけ行ってほしい。水漏れは大したことないから作業はすぐに終わるはず」と言われていたらしい。
パイプ屋さんへの悪評予想はことごとく外れ。全滅では良くないので、とりあえず自身の酔いどれ率99%を的中させ、なんとか名目をたもった。
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今夜1人、泥酔確立99%
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お店の天井にあるパイプが抜け落ちるなんて、まったく予期せぬ出来事でした。
フロア清掃の合間に、油と汚水にまみれたレジやFAX機などの惨状を撮り、証拠写真としてキープ。その後、つたない英文で賠償請求のレターを書き、業者さんに依頼して床の修復に際する見積もりをとっていただきました。
レターと見積もりと写真を手に、テナントとして入居しているビルの管理オフィスへ出陣。当初の賠償請求額は、日本円にして40万円あまりです。ハードコアな戦いを予想していたのですが、対応に出た女性マネジャー以下4名は皆、予想外にさわやかな笑顔で迎えてくれます。
「契約書を精査した結果、破損したパイプはレストラン所有のものであることが判明しました。当然、メンテナンスの責任もすべてレストラン側にあります」
晴れ晴れしい笑顔の理由が判明したところで、運営母体もオーナーの素性もまるで分からないレストランとのバトルが静かに幕を開けました。このときは、まさか1年もの長期戦になるとは思ってもみませんでした。ここからは、しかも、なんと、驚くことに、ではじまる出来事のオンパレード。
さらに、なんと今日。また、パイプから水漏れがはじまったのです。水漏れといっても、しずく程度だったので、応急処置を済ませた上で、すぐさま管理オフィスへ電話。女性マネジャー立会いの下、本日はレストランへの水の供給をストップするよう同意してもらいました。
水を使えない(はずの)レストランが、営業を終える今夜11時30分にパイプ屋さんがお店にやってきます。
パイプ屋さんが、30分遅れてくる確立50%。一時間以上遅れる可能性30%。連絡なしに姿も見せず、翌日こちらから電話して攻め立てると「車が壊れたから行けなかった」と平然と言い放つ率20%。しょうがないからサロンで1人酔いつぶれる率99%。
結果は後日、お知らせいたします。
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