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税金免除
5月14日、新しいスタッフとそのご家族がこちらに
いらっしゃいます。

出発に先立ち、「荷物を段ボールで送りました」と
の連絡を受けました。

送り先は、彼の勤務先になる GUESSEN 。

それが10日ほど前。

数日前、マレーシアの郵便局から GUESSEN に電話
があり、「荷物が届いたので取りにきてください」
とのこと。

えっ、取りにきてって??

「荷物は空港の税関でとまっています。税金は総額
で3,235リンギです」

3,235リンギって10万円強じゃん!!

で、今朝荷物を無事にゲット。
交渉の結果、無税。

引越荷物に税金はかかりませんでした。


ほっ。

ということで、ご家族のお越しを荷物と一緒にお待
ちしております。

準備完了!
Let's Move Forward!!



 2008/05/02 14:20  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

交渉術
「なるほど」と思った言葉。原文は英語です。

交渉とは基本的に、自分が望むものを相手から
引き出すことを意味する

コミュニケーションの繰り返しにより、双方の
メリットを探り、それを共有し、かつ相手が内
容を好意的に受け止めることによって成立する


こういうのが翻訳のお仕事で回ってくるなんて、
ホンッとについてると思う。感謝、感謝。合掌。
 2008/04/22 11:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

あらためて、すごいな
ホント、あらためてすごい。
インターネットのことです。

パビリオンの地下を通りがかった僕が、ドーナツ屋さんの
行列に気づき、ふっと気になって調べようとパソコンに向
かう。

まず、「j.co donuts」でグーグル検索。一番最初にくる同
社のホームページから、インドネシアの会社だと分かる。

ただ、ホームページには運営母体については触れていない
ので、もう1度検索結果の画面に戻り、今度は Wikipedia に。

そうすると、Johnny Andrean Group が経営しているとある
ので、今度は「Johnny Andrean Group 」を検索画面に入力。

ジャカルタポストのウェブ版の記事がひっかかり、Bread Talk
だ、ファッション関連の会社だ、なるほどナとなる。

ただし、Johnny Andrean Group では、それ以上の有益な情報
は見つからない。

そこで、今度は「Johnny Andrean 」とGroup を抜いて、もう
1度トライ。

すると、Johnny Andrean Salon のサイトが検索結果の1番目
にきて、えーっと驚く。

さらに下位の方をだとると、Markplus 社のサイトが見つかり、
そこで、J.CO Dunuts、Bread Talk の経営母体がサロンだと知
り、ワァオとなる。

そんで検索結果の2ページ目以降をざっと眺めていると、マ
ンダムさんのインドネシア法人のサイトに出くわし、まさか
となり、日頃からお世話になってるマンダムさんのKLの担当
の方に電話。

商品の共同開発を行っていると聞いて、なんじゃこりゃ^。

この間、たぶん20分くらいですよ。
20分程度で海外の会社のことがここまで知れちゃうんだから、
やっぱインターネットですごいっすよ。

そうそう。さらに、Gio さんみたいな方がネットを通して生き
た情報
を提供して下さる!

ちなみに、今、グーグルで「Johnny Andrean Group」と打ち込
むと、アパレルウェブさんのサイトが真っ先に表示されますヨ。

アパレルウェブさん、おそるべしだ
 2008/02/01 16:27  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

Johnny Andrean
Gio さんにコメントをいただき、益々興味を持ったので、ちゃちゃっと
調べてみました。

確かに、Johnny Andrean はインドネシアのサロンです。創業1978年。
現在、店舗数はなんとインドネシア全土に170店舗。40校も美容学校を
経営しています(驚)。

ただ、東南アジアの場合、成功しているブランドの名前を失敬する事例
は掃いて捨てるほどありますので、このサロンの運営母体が Bread Talk
やJ. CO Donuts & Coffee と関連性があるとは一概に言えません・・。

そこで、もちょっと調べてみました。裏付け、とれました。
MarkPlus という広報のアウトソーシングを請け負う会社の記事に、しっ
かりと「インドネシアでサロン、Bread Talk、J. CO Donuts & Coffee を創
業した Johnny Andrean」と紹介されています。

しかぁもぉ、なんと、この会社。
マンダムさんと共同で商品開発をやっているではないですか・・。
http://www.mandom.co.id/johnny/index.htm

こいつはすごい。ちょっと注目だな、こりゃ・・。


 2008/01/31 13:43  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

生まれて始めての筋肉痛
ワード: 378ページ
パワーポイント: 108ページ

キーボード打つ手が筋肉痛になるなんて・・
 2007/09/09 15:16  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

ライセンス更新
あるビジネス上のライセンス更新を忘れていて、
まずはあせって、次に動揺して、そして意を決し
てお役所に行ってきました。

お役所に出かけるのは、今回が2度目。前回の訪
問は、開業時にライセンスを取得したときだから
3年近く前になります。

受付に行くと、「このビルの4階に行ってくださ
い」と言われ、4階に行くと、「あちらの窓口へ
どうぞ」と通される。壁を挟んで向かいにあるそ
の窓口へ行くと、「あちらが担当です」と最初に
声をかけた窓口を差す。

こうしてピンボールのごとく左右に弾かれたかと
思うと、2回目に聞いたとき、壁の向こうの窓口
の方が、「6階に行ってください」と言い放つ。
今度は上に放り投げられてしまった。

さて、6階。電気は部分的に消えてるし、カウン
ターに人の姿もない。もしやと思ったが、予感は
的中し、2時まで昼休憩とのこと。

待つこと30分。1時50分くらいになると、職員も
続々と戻ってくるものの、3人に聞くと、3人と
も「2時までは休憩時間です」ときっぱり。サー
ビス精神も休憩中だった。

順番待ちの番号札だけでもとっておこうと、ボタ
ンを押すと1番の表示どころか、紙切れ1つ出て
こない。

そのうち、お役所に用事があるほかの人たちがポ
ツポツと現れ、その中の1人がボタンと格闘する
背後に近づいてきた。「私にやらせろ」と言わん
ばかりの視線が背中に熱い。

このチャイニーズのおばさんが押して番号札が出
てきたら、この人は1番の札をゆずってくれるだ
ろうか、そんなわけないようなぁ、そしたら、僕
の方が先にきたんだから、その1番を得る権利は
私にある、などと主張すべきかどうか勝手に迷い
始めていた。

結果的に機械が故障していることをおばさんと2
人で確認することになり、ちょっとだけ分かりあ
る空間を共有したわけだが、そうしている間にお
昼休みを終えたマレー人のおばさんがカウンター
にどっかりと腰を下ろした。

すると、隣にいたはずのチャイニーズのおばちゃ
んはがいつの間にか、ちゃっかりと用件をすすめ
ちゃっている。あららと思っていると、おばちゃ
んの用件も片付かないうちから、今度は別のチャ
イニーズのおにいさんがかばんから書類を出して
「これ、お願い」とカウンター越しに差し出す。

受けとるマレー人の係のおばさんもおばさんだけ
ど、用件があらかた片付いたチャイニーズのおば
ちゃんまで加わって何やらマレー語の雑談がはじ
まり、そこで決定されたがごとく、2番目に対応
してもらえたのはおにいさん。

やるかたなく立ちつくしていると、「あんたは?」
と不意に声をかけられ、ライセンスを更新したい旨
を伝えると、「ノー」。二の句を継げずにいると、
「ここじゃない。隣のビルに行きなさい」と、あき
れるような口調で冷たくあしらわれてしまった。

もうどうにでもなれ。言われるがままに隣のビルへ。
今度は番号札が出る。さい先はいい。順番がきて、
指定のカウンターに行くと、マレー人のおねえさん
が笑顔でピンク色の紙を印刷して手渡してくれた。

マレー語で書いてあるので内容は分からないけど、
真ん中ほどにRM2,000とあるのが少し気になる。怪訝
な顔をしていると、察したおねえさんが「罰金2,000
リンギを払ってもう1回来てください」と人ごとの
ようにの言う。

それは人ごとだろうけど、2,000リンギといえば現地
の食堂でいただく朝食400日分に相当する。困り果て
た表情をしていると、「罰金の交渉なら、罰金部屋
で罰金担当官とどうぞ」と助け舟をくれた。

罰金部屋に入るためには、最初に番号札をとった機会
でCのボタンを押し、電光掲示板に自分の番号が表示
されたら入室して、担当官とさしで交渉するらしい。

一般論として、最大いくらくらいまでなら割引してく
れるの、と聞いたら、「700リンギくらいじゃない」と
相場を教えてくれた。それでも、朝ご飯140回分だ。

待っている間中、対策を練り、緊張の面持ちで入室。
ピンクの紙を差し出すと、担当官の表情は硬い。

マレーシアが大好きで、駐在後もここに住みたいから
独立して事業を始めたんですという論旨を軸に、切々
と身の上話しを進めると、「じゃあ、500リンギ」。
300リンギなら払えるけどには、「ダメ」。じゃ、なん
とか400リンギにと踏ん張ったけど、答えは「ノー」。

最後は提出したピンクの紙の右端に赤ペンで500リンギ
と記して、その下に担当官が署名し、そこで終了のホ
イッスル。

罰金を払い終える頃には、相場を教えてくれたおねえ
さんがライセンスを用意してくれていた。

帰りに車を運転しながら一考察。相場の倍以上の値段
から入って、最終的に言い値の半額に落とすやり方は
チャイニーズの商売手法だとこれまで思ってた。

でも、インド人も近いことをやるよなぁ。ということ
はひょっとして、マレー人と商売上のやり取りをやる
ことがほとんどないから印象的に薄いだけで、以外と
これ、常道だったりして。

それともチャイニーズに対抗するため、お役所がチャ
イニーズ流の手法を罰金徴収システムに取り入れたの
かなぁ。

いずれにしろ、明日から140日間、朝食の度に重たい気
分になる。
 2007/07/14 14:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

宣言のすすめ
なかなか休みがとれないっす

そんな生活を送っていると、よくいろんなアドバイスをいただきます

Where is your value of life?
とか、ちゃんと休んでリフレッシュしないと逆に仕事に悪影響を与えるヨ

とか、どれも納得できるし、一理ある貴重なお言葉だったのでいろいろ考
えるところがあったんですが、っま、仕事なんていつなくなるか分かんな
いわけで、まわってくるうちが華。やれるだけやっとこっーという結論に
至ってます

んでもって、少しは体に気を使わなければと思い、ここ数年(もっとかな?)
毎日飲んでた酒を制限することにしています。週3日、火、水、木は飲まない

今週で6週くらいになると思うんですが、思いのほか継続できてることにわれ
ながらちょっとビックリ。「秘訣は?」と問う人がいたら、『言いふらすこと』
って即答しますネ

人に宣言してしまうと、もうひけないですから
そんで、宣言する相手の数を増やしていけば、もうがんじがらめで飲もう
にもたくさんの監視の目が光っているような錯覚におちいって(笑)、手
の出しようがなくなってしまう

というところで、現在のところ成功
意志を強固にするために、この場もお借りしちゃいました(笑)

ところで、アディダスさんのファッションショー、おかげさまで大成功で
した

近日中に画像をアップします!


 2007/06/13 14:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(7)
結局、お抱え業者は一度も現場に姿を見せることはなかった。
さらに、その業者から送られた見積書には金額のみが記され
ており、どんな作業を行うかなどは一言も明記されていない。
つまり、金額の根拠がまったく示されていない不完全なもの
だったので、「作業内容を付記してくれ」とロドリゲスの携帯を
鳴らした。

ところが、ここから先、ロドリゲスの返答は「ウチは誠意に基づき、
やれることをきちんとやる」の一点張り。『こちらの要望は必要な
ことをやってもらうことであり、そちらの都合で勝手に作業内容を
決めてもらっては困る』と言っても、聞く耳を持たない。

完全にこう着状態に陥り、この時点で妥協点を見出す術はまっ
たくといっていいほど見つからない。かと言って、簡単に折れるわ
けにもいかない。

そこで弁護士さんに頼んで、警告のレターを一通送付。いついつ
までに支払いが確認できなければ法廷で争う、と内容的には非
常に勇ましいのだが、残念ながら裁判で戦う費用などはない。

先方もお見通しの様子で、警告にも無反応。ここで弁護士さんを
あきらめ、管理事務所に揺さぶりをかけることにした。

いまだに腑に落ちないのは、なぜ管理事務所が訴えの対象にな
らないのかということ。破裂したパイプはレストランに帰属している
上、帰属物の管理やメンテナンスは契約書に義務付けを明記して
いるというのが言い分なのだが、問題が起きるたびに、テナント同
士で解決に導かなければいかないのは、あまりにも骨が折れる。

この辺りの不満を盛り込み、「今回のような被害は、ビルに入居し
ているすべてのテナントが直面する可能性がある。今後、ウチのよ
うに苦労するテナントが出ないよう、現況を克明に報告し、情報を共
有することを目的で、集会を開きたい。その旨を告知するレターを作
成したので、全体に配布する許可を得たい」と伝えた。

さすがにこのレターには虚をつかれた様子で、管理事務所の責任者
がレストラン側との交渉の窓口になることを約束してくれた。そこで、
これまでに電話やメール、実際の立会い、ミーティングにいたるすべ
てのやり取りを分単位で記録した内容を、担当者にメールと印刷物の
両方で提出した。

ここから、少しずつではあるが事態が進展していくことになる。
 2006/07/10 13:05  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(6)
損害賠償のうち、備品の弁償、休業に伴う損失補てん、ここまで
はほぼこちらの要望を相手がのんでくれた。

残るのは床と壁の修復費。これこそ最も金額が大きく、こちらと
しては新調する前提で見積もりを取得し、余剰金を確保したい
ところ。先方としては、最小限に抑えるべく妥協の姿勢を寸分も
見せない。当然のことながら、大きな隔たりが生まれる。

ロドリゲスは、お抱えの業者に修復を担当させたいから、壁のペ
イントに関し、カラーコードを教えてくれと言う。単純に応じるわけ
にはいかないから、「あなたの業者を一度寄越してくれ。その上
で見積もりを依頼し、こちらのものと比較したい」と申し出た。

それから数週間、待てど暮らせどお抱え業者は現れず、ロドリゲ
スに催促すると、今週には、来週こそ、3日後に必ず、と悪びれる
様子もない。

痺れを切らせ、ビルの管理事務所にレストラン側の不誠実な対応
を訴え、同事務所からロドリゲスに状況説明を依頼した。すると、
翌日に業者の見積もりがFAXで送られてきたのだが、そこにあった
金額はなんと、こちらが提示したものの6分の一にも満たなかった。

 2006/07/07 13:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(5)
そもそも、こちらに同情を寄せるフリをしながら、ロドリゲスが、
「ゴキブリ駆除で、以前に自分たちも大変な思いをした」と口
にしたのが、誤算だらけの交渉の警鐘だった。

今回の一件、あるいはウチのサロンとはまったく関係のない
話題ながら、自分たちも過去に苦労しただの、大変だったな
どの話題を次々に挙げ、半ば「同じ境遇を経験した仲間じゃ
ないか」とでも言いたげだ。

被害者と加害者との境界線をグレーにすることにより、自分
たちのペースで交渉を進め、こちらに妥協を図ろうとするつも
りなのだろうか。いかんせん、分をわきまえない相手の態度
にカッカしどうしになる。

「水浸しになった床を修復するため、表面を削り、それからコ
ーティングをやり直さなければならない」と主張すると、『自宅
を改装した際、床を削ったら木屑が舞って後処理が大変だっ
た。だから、(削るのは)お勧めしない』などと、あたかも親切
心に基づいたアドバイスをしているような態度が、鼻につくほ
どに馴れ馴れしい。

None of YOUR business!

顔を近づけ、人差し指をロドリゲスの額に向けて一喝した
いところだが、交渉がこじれてしまっては相手の思うツボ。

実際、それから数週後、意外な場面で知ることになったの
だが、この交渉でロドリゲスが意図していたのは、とにかく
難癖をつけて長期戦に持ち込むことであった。
 2006/07/06 14:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(4)
ロドリゲスは、当地のインド系にしては珍しいクリスチャンで、
名刺にもカトリック名だけを印刷している。

交渉の席ではマノに調子を狂わされ、感情のコントロールを
失ってしまった。駆け引きを行う当事者としては、命取りのミ
ス。インド系のスパイスに過剰に反応してしまった。

そもそも、こちらには何の落ち度もないわけで、最初から弁護
士さんにお願いし、経過を見守るだけの立場をとることができ
れば、それがベストの選択肢だったと今でも確信している。

ただ個人の限られた資金で、月ごとに上がるわずかな利益を
コツコツと溜め込んでいるような経営状況では、高みをきめこ
むような余裕はなかった。

それに、外国人を相手にどこまで自分の思惑通りに交渉を進
めることができるか、ちょっとした好奇心に駆り立てられていた
のも事実だった。

「同じ客商売をしているものとして、今回の被害が営業に及ぼ
す深刻な影響は十分に理解できる。当レストランも以前、ゴキブ
リが大量発生したことによって駆除と対策で臨時休業に追い込
まれたことがある」とロドリゲス。

「われわれとしても最大限の補償に応じたい。だが、リストに計上
されている賠償請求はあまりにも高額だ。そこで、廃棄して新調し
た備品は新品の価格ではなく、廃棄品の中古価格として算出し、
1日半の営業補償には全額応じる。フロアと壁の修復については、
見積もりを出した業者ではなく、当レストランが指定する業者に任
せるという条件で妥協してもらえないだろうか?」

おだやかな口調に加え、フェアに聞こえる条件提示。マノをスパイ
スに仕立てたロドリゲスが差し出すヨーグルトに当たり、これ以降、
腹部に違和感を覚えたまま日々を過ごすことになる。
 2006/06/29 16:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(3)
出された飲み物のストローに口をつけるもの、賠償請求
のリストを指で追いかけるもの、腕組みをしたまま思案
にくれるもの。しばしの沈黙が広がる。

一番最初に口を開いたのは、やはりマノだった。

「オレは事件直後に自らサロンに行き、詳細に被害状況
を確認した。このリストに挙がっている備品は確かに水を
かぶったが、水を除去した後、すべてが正常に機能する
ことをチェックしたんだ。フロアも、きちんとモップがけをし
て元の状態にもどったじゃないか!」

備品の機能チェックなんかしていない。フロアの清掃は、
管理ビル職員が善意で床の汚水を取り除いてくれたもの。
マノは清掃の場には立ち会っていないから、おそらく人伝
えに聞いたものと思われる。そもそも木の床だから、水気
を抜いたところで、修復完了とするわけになどいかない。

『チェックなどしてないじゃないか』と言えば、「オマエがい
ないときにやった」と返ってくるのが目に見えているので、
『じゃ何? この正式な話し合いの場に、私がでっちあげの
賠償請求を持参したと言いたいわけですか?』とマノに視
線を向けた。

「そうは言ってない。事実と違う箇所があると指摘したまで」

『事実と違うということは、つまり、オレが嘘ついてるってこと
と同じ意味じゃないか!』

そうやって立ち上がると、口ひげをたくわえたマノも立ち上が
って応戦。ここで、ゼネラルマネジャーのロドリゲスが落ち着
いた口調で、「マノ、それは交渉の物言いではない」とボソリ。

次に、こちらを向きなおして「失礼な対応でした」と一見紳士的
に振舞った。一見と書いたのは、このロドリゲスこそ、一番の
曲者だと後で知ることになったからだった。
 2006/06/28 18:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(2)
居合わせたお客様にご迷惑をおかけしたこと、
それに伴うお店のイメージ悪化、スタッフの精神
的ショック等々、事件の後遺症が甚大であること
は疑いようがない。

ただ、幸いなことに実損額としては、キャッシャー
とモデム、電卓1台の交換、それと床や壁のメン
テナンス費などにとどまり、さして大きな額にはな
らなかった。

事件後の対応によって、お店を半日休業しなけれ
ばならなかったこと、それに後遺症の対処療法費
を含めて、実費の4倍くらいが妥当と判断。そこを
目標に交渉に臨むことを決めた。

まず、内装業者さんに頼んで、フロアを新品同様に
し、壁を全部塗り替える見積もりを出してもらった。
さらに、事件翌日の定休日を営業日だったことにし、
1日半分の営業補償と奇跡的に助かったノートパソ
コンの弁償金を上乗せして、実損額の約15倍を損害
賠償請求として文書化し、示談の場へ出向く。

話し合いの場所は、当事者であるレストランの個室。
ドイツ人オーナー、インド系のゼネラルマネジャー、
フロアマネジャーのマノ。この3人に、サロンの経理
をお願いしている中国系のウォンさんと僕は2人で
対峙した。その他には、入居ビルのマネジメントから
担当者が2人出席している。

冒頭、マノが笑顔で飲み物をそれぞれのテーブルに
運ぶ。食事は何がいいか、これがお勧めだ、アレは
絶品だと全員に愛想を振りまく。

入居ビルの担当者が、メニューを指差そうとしたとこ
ろで、「ノーサンキュー。話が先だ」と口火を切り、立
ち往生するマノを席に戻した。

マノは当惑した顔で、GMに視線を移す。GMは、こ
ちらが準備した賠償請求の書類に目を落としたまま、
マノに圧力をかけているような様子だった。


 2006/06/28 14:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

誤算だらけの交渉(1)
サロンの天井にあるパイプが一部決壊し、汚水が床にドドッと
流れる。パニック状態のスタッフの1人に声を掛け、上の階の
レストランで水を使用しないようにと走らせた。

お客様への対応と床の清掃が一段落した後、自ら上のテナン
トへ出向き、責任者を呼んで現状を見せた。何がどう被害を受
けたかを一通り説明し、その後デジカメで証拠写真の撮影。

このとき、上から来た責任者、インド系のマノが「心配するな。
写真なんか撮らなくてもオレがこうして確認してる。メモもとっ
てる。この惨状はあまりにひどいから、オレがサロンの側に
たって、レストランのボスと交渉してやるから」

そんな言葉、真に受けるわけにはいかないから、シャッターを
押す手は当然止めない。でも、この状態で敵の中に味方がで
き、現状を共有してくれるってことは素直に少し嬉しい。

これが最初の誤算。1週間後の示談の席、結局はマノに振り
回され、話を前に進めることができなかった。
 2006/06/28 12:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

南国の笑う角(2)
さて、仕事の話に戻ります。

こちらの人は、とても簡単に携帯の番号を教えてくれます。
さらに、比較的どんな時間帯でも、仮に見知らぬ番号だとし
ても、まずは電話に出て話しをしてくれます。

会社に電話をして、担当者を呼び出してもらって、担当者が
自分の机から呼び出しに応答してくれるより、携帯で直接つ
かまえて、「やぁ、元気?」と切り出した方が、交渉に個人的
な感情の入る余地は多いと思われます。これが、冒頭に挙げ
た「一個人として対応してくれる」と感じるゆえんです。

そこで、はじめて会ったときに、つまり携帯の番号を聞き出す
ときに、笑顔を絶やさず、好印象を振りまくことが非常に大切
だと感じるわけです。

言葉は悪いですが、たとえ、ついでやおまけで名刺交換す
るとしても、相手にとって僕は外国人であるため、ある意味、
それは印象に残る機会にすることが可能なんです。

逆に、人一倍面子を気にする人たちなので、どんな場面でも
怒りの感情をあらわにしてしまうと最悪な結果に・・。まさに諸
刃の剣で、こうなると損得そっちのけで、その後のアプローチ
の入り口をすべて遮断されてしまうこともしばしばです。

ただ、時にはコワモテも必要な場合があります。

こちらの人は特に込み入った問題に直面すると、できるだけ責
任転嫁しようとする傾向にあるので、この担当者じゃ埒が明か
ないと踏んだら、わざとしつこく追いかけて、上司の携帯番号を
聞く方向に持っていけるからです。

実際、自分が電話攻勢から逃れるためだったら、上司の番号
すらいとも簡単に教えてくれます。経験値による判断に過ぎま
せんが、上場企業や公的機関も決して例外ではないと思いま
す。

以前にこんなことがありました。

店をオープンする際、電話局から番号の通知を受け、名刺や
広告、パンフレット等に電話番号を印刷したわけです。

ところが、いざ工事の人がお店にやってくると、この番号はこ
の地区に割り当てられたものではないと言い出します。

大慌てで、電話局のサービス係りに電話すると、「あなたの会
社の関係者が連絡をして、番号の変更を申請した」などと、とん
でもない切り返しをしてきました。

こりゃダメだ、と思い、「仮にもあなたの会社は上場企業であり、
番号の変更を受け付けるなら、正確な日時と担当者、および弊
社側の担当者名も記録しているはずだ。それを今すぐ伝えるか、
あるいは責任者の携帯番号を教えて欲しい」とゆさぶりをかけ
たんです。

そしたら即座に「この支局の局長は○○で、携帯番号はXXです」
ときました。案の定、局長の対応は迅速で、電話番号の下三桁を
1で統一した分かりやすい番号に変更してくれた上、6カ月間無料
で旧番号からの転送サービスをオファーしてくれました。

丁寧にお礼を述べ、あなたの対応は素晴らしいとほめちぎり、むこ
うが電話を切ろうとしたタイミングで、「ところで損害賠償の手続きは
どうしたら良いでしょう?」と尋ねると、オフィシャルレターを提出すれ
ば2〜3日中に回答すると、これまたお約束のその場しのぎ・・・。

予想通り、待てど暮らせど音沙汰なし。そこで、こっちは切り札の携
帯番号を頼りに、毎日電話。

電源オフも留守番メッセージもなんのその。

先方もいよいよ観念して、本社の人間といついつに出向くと搾り出す
ような声で確約してくれました。

約束の日に本人の姿はありませんでしたが、ちゃんと本社の人は来
てくれました。

笑顔で挨拶、がっちりと握手。携帯番号の交換も忘れず、民族のお祭
りの際にはお祝いのメッセージを送り、着かず離れず約半年。

電話代の支払いと相殺という形で、めでたく補償を獲得です。
結果的に1年以上も電話代がタダになったので、かなり助かりました。

でも金銭面以上に、交渉の術というか、的確な人物までたどりつき、
明るくアプローチし、携帯番号をゲット、あとは根気よく、のセオリーを
得たことが大きかったような気がします。

このブログのはじめに書いた、パイプ破裂事件の交渉でも、この教訓
が生きました。

次回はそのお話をば・・・

リカルド、ありがとう!
 2006/06/20 17:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

南国の笑う角(1)
誤解を恐れずに言えば、こちらの人は会社の利益を優先させる
という大前提はあるものの、ビジネスにも一個人として対応して
くれることが多いような気がします。

ワケのわからない書き出しになってしまいましたが、ここからもっ
とワケがわからなくなることが、この時点ですでに確定してしまい
ました・・・。もう脱出不可能、でも勢いはとまらない・・。

5〜6年前にリカルドというカナダ国籍のチリ人と知り合いになりま
した。ニコラス・ケイジに雰囲気の似たイケメンで、長身で、スポー
ツ万能で、かつ写真家で、それはもう、どこに行ってもモテモテで
した。

このリカルド。南米特有の明るさからか、いつでも、だれにでも、人
なつっこく、「やぁ元気?最近どう?」と話しかける。しかも、その姿
が様になっている。とにかくカッコイイ。

ということで、自分とリカルドの容姿の違いには目もくれず、ここ5年
くらい誰にあってもニコニコ挨拶、初対面でも笑顔で握手、を実践し
てきたわけです。

すみません。タイムアウトっす。続きはまた・・・
 
 2006/06/19 18:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

これが、契約書です。
では、では。予告どおり契約書の一部をお届けします。
青年社長の了解はとりました。"It's nothing special"
「別に普通じゃん」って言ってました。


1. 職務に関係しない理由によって遅刻した場合、半日
休暇を取得したとみなし、休暇分の給与は差し引きます。

2. 職務に関係しない理由によって、30分以上オフィスを
離れた場合、1時間の時間休暇をとったとみなします。
時間休暇は4時間になった時点で半日休暇を取得したと
みなし、休暇分の給与は差し引きます。


契約時に問い合わせたのですが、この時間休暇は永遠
に蓄積され続けるそうで、1年後に4時間に達しようが、
10年後に4時間とカウントされようが、給料はいやおうな
く減らされるそうです。

だから、この会社の人たちはよく働きますよー。朝も早い。
遅刻なんてほとんどなし。これって日本では当たり前のこと
かもしれませんが、現地企業としてはかなりすごいことだと
思います。

ちなみに、中国正月などの大型連休が土・日などをはさんで
飛び石になったりすると、飛び石部分も休みにして、会社が
1週間くらい静かになることがあります。

ところが、この勝手に事務所が閉められている間、社員はな
んと、強制的に有給休暇をとらせれることになっているのです。

1月の旧正月のときに、隣の席の kelvin (35歳くらい。やや太
め。銀縁のめがねをかけ、短めの髪を無理やり七三に分けてい
る。本名は黄祖敬)に、「誰も文句言わないの」と聞いてみたら、

「別に普通じゃん」って言ってました。
 2006/04/24 11:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

本日の通達
朝9時にお店をあけて、7時に締めを行うまで、電話番くらいでしか
役に立たない僕は、平日の11時30分から6時まで、現地企業に出
向して「コンサルタント」という札が置かれた机に向かっています。

中国系の青年社長が経営するこの会社は、指紋によって社員を認
識するシステムを入り口に設置しています。これが、あまりよくでき
た代物とは言い難く、ドアが一発で開いた試しがありません。

セキュリティ管理と、タイムカード代わりに社員の出勤状況を把握する
のが主な目的なのですが、今朝オフィスに着くとこれに関する一通の
業務メールが届いていました。

内容は概略、以下の通りです。

親愛なる社員の皆様!

当社では出勤の際、指紋をスキャンするのが義務となっております。
スキャニングがうまくいかない方は、指先に息を吹きかけるなどして、
常に指先が乾きすぎず、湿りすぎない状態を維持してください。

スキャンを行わずに勤務した方は、欠勤とみなし欠勤分の給料は月
末に天引きされます。

ご理解とご協力に感謝いたします。

おそるべし・・・

一応、内容をここに記すことは青年社長の了解をとってあります。
僕がサインした契約書の中身も、なかなかのものですので、こんど
機会があったらご報告します。

この通達に限らず、会社システムは、罰金と罰則で国の秩序を守っ
ているシンガポール政府のやり方に似ていると思います。

果たして、オフィスにおいてそのやり方がうまく機能しているのか?

人様の会社に対して、批評めいたことはしたくないので、事実のみ。
離職率は高いです。ですが秩序は保たれています。

「少しでも良い条件を見つければ、すぐに辞めていく。これは当たり
前のこと。防ぎようがない。それよりも秩序を保つことが大事。人が
入れ替わり立ち代りするからこそ、厳格なルールを全社員に理解し
てもらう必要があるんだ」

31歳。中卒の身でありながら、子会社3社を傘下に置く持ち株会社
を設立し、上場を目指している青年社長のお言葉でした。

合掌

 2006/04/19 12:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

多忙の荒波で塩漬けで干乾びて
何もないときには、お店で電話番と床掃きくらいしかやることがないのですが、忙しいときにはなぜか、容量オーバーの荒波がゴーっと脳細胞をさらっては、次々に塩漬けにしていきます。

まずは、店舗の契約延長に関する交渉。9月で2年契約が切れるのですが、2割増しなんて言ってきてるので、最低でも現状維持を目指したいところ。

「だってパイプ落ちてきたでしょう!」

論理的な展開を組み立てるよりも、発声練習を強化しなければ。

それから、2号店をオープンするための準備。月曜日に東南アジア最大(?)のショッピングモールに行って、リースのご担当者様にプレゼンしてきました。こちらは、来週中の展開を期待!っというよりはお願い!!

そして、忘れた頃に中国本土から赤いフラグ付のメールで送られてくるお仕事。

発注もとの会社は主に英語のマーケティングツールを持つ欧米企業から依頼を受けて、中国語の媒体を作るところなんですが、たまに日本語が必要になると、「Urgent」というタイトルで、有無を言わさずに重たいファイルがしわじわと送られてくるわけです。

と、今こうしている間にも Skype が立ち上がって"How's things going?"
昨晩プロジェクトのスケジュール表を送ったじゃないですか・・・ 
その通りにやりますって・・・

それから、パーム油に関する調査案件がひらひらと。こうした調査のお手伝いでは、頂いた案件をヨボヨボと英語に直して、民間や政府系の関係機関に投げるわけですが、よくも干乾びた英語に真摯に対応してくれるものだと、いつも感心させられてばかりです。

あぁっ。お店の広告原案の提出も締め切りは今日だった・・

お酒がほしいなぁ・・。
 2006/04/12 13:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
石橋 正樹 (いしばし まさき)
マレーシア・クアラルンプールで事業を展開中。
スポーツライターを経て、ビジネス情報を専門に配信する通信社に勤務し、2001年よりクアラルンプールに赴任。
2004年に独立し、クアラルンプールにヘアサロン「月泉」をオープン。2006年に「E.P.」をオープン。Asian Hair Tokyo Style を展開中。

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