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車がパンクしました。 ここまでは、まぁあり得ること。 原因は、突き刺さった鉄のコイル。 こいつが非常に不可解な形をしておりました。 両手を広げるように、一本のコイルが両サイドに伸び、 胴体に当たる中央部分は、二十三重に輪を作ることによ って固定され、安定した状態で地面におくことができる ようになってます。 その上、両サイドは垂直に曲げられており、加工されて よく尖った先端部分がタイヤが通過するのを待ち受けて いるようにして空を見上げています。 どこで、こんなトラップに引っかかったのやら・・・。 不可解なこともあるもんだと首をかしげながら、タイヤ 交換。そうすると、交換するソバからタイヤを固定する ボルトの部分が1本、また1本と折れていきます。 これはさすがにあり得ないなぁと思い、もはや自力では どうしようもなくなったので、フリーダイヤルのサービ スセンターに電話。そうするとレッカー車を手配すると 言います。 ですが、アパートの駐車場は天井が低く、とてもレッカー 車は入ってこれそうにありません。その旨を伝えたら、 とりあえず担当者と相談して連絡を寄越すと、それっきり。 代わりに、レッカー車のドライバーを名乗る男から約30分後 に電話がきて、鼻息も荒く「救出に来た」と。「車はどこだ? お前はどこから来た? 日本人か?」と次々に質問を浴びせ、 駐車場まで案内したら、「これじゃレッカー車は入れない」と 怒気を帯びた声で・・・。おいおい、だから言ったじゃん・・・。 次に現れたのが、インド人の修理工。サービスセンターから電 話を受けたと、自動車メーカーのユニフォーム姿で工具を片手 にタイヤを外しにかかる。タイヤどころか、ブレーキパットを 含めた部品という部品すべてを外しているように見受けられる。 このとき、もうすでに11時過ぎ。時間が経過するごとに、どこ からともなく次々とインド人仲間が集まり、あれを手伝え、こ れをこうしろと言っている様子。 タミル語で話してるので、どういう会話なのかはさっぱり分か らない。そのうち雲行きが怪しくなり、どうも、お前が悪い、 ほら壊れたじゃないか、オレのせいじゃないと言いあってるよ うな気配。 しびれを切らして、どうなてんの?って聞くと、大丈夫。問題 ないってしか返答はない。これはもうあきらめるしかない。最 初のサービスセンターに電話をかけ直して、対応してくれた人 を呼び出し、まずは会話が録音されていることを確認。次に、 ここにいるインド人の修理工はあなたが手配した人たちか、と 聞くと、「その通り」。では、修理の過程で部品などが破損し た場合、当然それはこちらの過失ではないから、あなたの側で 補償していただけますよね?「はい」、で電話をきる。 夜中12時近くになって、ようやく突貫工事が終了。案の定、こ ことここを修理しなきゃいけない、と修理工は当たり前のよう に言ってくる。余計な議論は無用。しぶるインド人をなだめて、 修理の過程でこことここが壊れましたと署名つきで一筆書いても らい、とりあえずはお開きに。これが土曜の夜。 そして今朝。めでたく別のレッカー車が到着。サービスセンターへ。 待ち受けていたようにサービスセンターの人が、かの修理工と電話 で話しだす。予想していたこととはいえ、いとも簡単に手のひらは 返され、「こちらに落ち度はない。」の一点張り。会話は録音され ているし、署名入りの一筆もとってある。これ以上、やり合う気は ないから、あとはそちらで処理してください、と言い残して帰って きた。 それにしても今朝、修理工が電話口で放った言葉が忘れられない。 「あなたは土曜の夜、駐車場の現場で私が修理することに同意した じゃないですか?」 それは壊してもいいかってことに同意したことになるわけ? って言う気にもなれず、それ以降の会話は打ち切り。 パンクだけで済んでたら、あり得る範囲で終わってたのになぁ。 |




