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9日に開票を終えた下院選挙で、与党連合BNは下院(222議席)の 過半数を確保したものの、議席数を改選前の199議席から140議席に 大幅に減らした。また、同時に行われた州議会選でも野党の躍進が 目立ち、前回1州だけだった野党の州政権が5州になる見通しとな った。 04年の総選挙でBNが圧勝した背景には、20年を越す長きに及んだ マハティール政権への終焉と、汚職体質の改善に対する期待感があ ったと記憶する。クリーンなイメージのアブドラ首相が後任として うってつけだったのは、当時の開票結果が示す通りだが、国民は決 して同首相に、前首相並みのカリスマ的リーダーシップを求めてい たわけではない。 従って、今回の選挙でBNが議席数を減らすことは十分予想されてい たのだが、いくつか気になる点が指摘されているので、列挙してみ たい。 (1)連立与党の一角であるインド系と華人系政党の代表が落選 (2)首相のお膝元であるペナン州の州政権が野党の手に (3)アンワル前副首相の政党が大躍進、同相の政界復帰が現実味 (4)日系企業など外資の工場も多いスランゴール州が野党政権化に (5)BNの議席数が3分の2を下回ったのは39年ぶり マレーシアのメディアは、ほとんどが与党の支配下にあり、選挙期 間中も与党はメディアを使って大規模なキャンペーンを実施した。 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、 比較的自由な論調で知られる東方日報は、出版権の更新時期を迎え ていたために圧力が加えられてトーンダウンしたと伝えられている ほか、独立系英字紙「サン」は政府に近い大富豪ビンセント・タン 氏によって買収されたという。 また、「一説には与党は選挙プロセス自体もコントロールしている との見方もある」(ASIA WEEKLY誌)。 そんな中でいったい何が起きているのか? アブドラ首相、ナジブ副首相、マハティール前首相、アンワル前副 首相の動向と今後の閣僚人事に注目したい。 |




