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払い戻しに関する考察(1)
「レシートのない払い戻しはできません」

パッと読んだときに、一瞬どういう意味か考えてしまった
のですが、皆さまはどうでしょうか?

これ、駐車場の自動精算機に書いてあった文なんですが、
上記の日本語の上には、英語でこう記載されていました。

Overpayment claim without a clear receipt is not acceptable.

この英語に対し、「レシートのない払い戻しはできません」。
間違ってませんよね。ただし、意味が分かりづらい。

なぜ、こういうことが起こるかというと、恐らく「 」内の
言葉は英語の頭で考えた日本語だからだと思われます。

実際に伝えたいニュアンスは、

『払い戻しの際は、レシートを持参して下さい』的な感じで、
ただ、これでは持参しなかった場合に払い戻しができないとう
厳格な態度を示すことができないので、


『払い戻しの請求には、レシートが必要です』

あたりが無難ですかね。

ここが翻訳の難しいところなんですよね。原文の英語は、否定
文なのに、『 』は要望を伝える内容で、否定文の終わり方を
していない。

原文に忠実にということを考えると勇気のいる作業なのですが、
こうしないと読み手にやさしくはなれない。

なぜかというと、読み手は当然、日本人だから日本語の頭で構
成した日本語じゃないと読みづらいに決まってる。

こういうことは身近にも良く転がってて、例えば、「今回のプ
ロジェクトについて、我々の課題は・・・」を英語頭で考える
と、"Our challenge for this project is..." という具合。

"Our problem for this project is..." とはならないし、「今回のプ
ロジェクについて、我々が挑戦するのは・・・」でも変ですよ
ネ。

普通、英語で考えるときは英語頭なんですけど、これを日本語
に訳すときには、日本語頭に切り替えなきゃいけない。

同時通訳のプロって、そうそういない所以ですよね。
いったい、どんな頭の構造をしてるんだろ・・。






 2008/02/16 11:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
石橋 正樹 (いしばし まさき)
マレーシア・クアラルンプールで事業を展開中。
スポーツライターを経て、ビジネス情報を専門に配信する通信社に勤務し、2001年よりクアラルンプールに赴任。
2004年に独立し、クアラルンプールにヘアサロン「月泉」をオープン。2006年に「E.P.」をオープン。Asian Hair Tokyo Style を展開中。

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