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M&Aで拡大続けるヤマノグループ
M&Aによる企業拡大の手法が日本で定着したのは、この数年のことだ。
その典型例とも言えるのがヤマノホールディングコーポレーション(YHC)。
発祥は美容だが、今日では「衣食住遊学」を標榜する一大複合企業グループに成長した。引き続きグループ企業の増殖は続き、06年3月期で連結子会社は37社、売り上げ規模は647億円に拡大した。

YHCのM&A政策が注目され始めた01年3月期は売上高165億円、連結子会社は7社だった。5年間で売上高は4倍に膨らみ、セグメント情報では小売り、宝飾、洋装、寝装、健康関連、ブランド、美容、その他(金融サービス等)と部門が並ぶ企業に成長した。

躍進の背景には企業再生ノウハウの確立が大きい。中小規模の民事再生企業を支援・買収し、3年をメドに再生を実現する。これまで買収した企業の“落ちこぼれ”もなく再生させてきた。05年度はサトウダイヤモンドチェーン、全国教育産業協会(ハクビ総合学院)の民事再生手続きを3―4年で終結した。

急拡大に対応する経営幹部を育成するため、前期から“ヤマノ経営塾”を開講した。新たにグループ入りした企業の幹部社員を中心に第1期は100人が受講した。グループの総帥、山野彰英CEOは「グループ企業のシナジー効果をどう発揮するか、予算精度をどう高めるか、課題はいろいろあるが、M&Aによるグループの拡大を目指す路線に変わりはない」という。
当面は1000億円企業が目標だ。

東京本社統括 古橋温夫

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 2006/05/31 09:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

原産地誤認表示、小売店にも責任
インポート品の原産地を誤認表示をめぐり、大手セレクトショップ5社が公取委の排除命令に異議申し立てしていた事件で、小売店は景品表示法の表示を行った者に該当する、という審決が出た。輸入業者だけではなく、仕入れて販売した小売店の責任も問われるという判断だ。当該社は不当表示が明らかになった時点で新聞広告などで開示し製品の回収を速やかに行っている。今回の審決はユナイテッドアローズに対し下されたもので、現在ビームス、トゥモローランド、ベイクルーズ、ワールドが審判係属中。
大手セレクトショップ5社は輸入業者を信頼し、イタリア製であることに疑問をはさまず販売していたと主張し、発覚後の処置も適正だったとして、公取委の排除命令に異議を申し立て成り行きが注目されていた。
 

本件は八木通商が輸入し小売店に卸していた伊GTA社のズボンの原産地が、「ルーマニア」だったにもかかわらず「イタリア」と誤認表示していたことに対し、輸入業者だけではなく小売店も景品表示法上の表示の「主体者」に該当するかどうかが大きな争点となっていた。販売時期は2000年から04年頃まで。審決では、小売店が「下げ札、品質表示タグの表示内容の決定に関与」「当該商品の排除措置も不十分」としている。また小売店が原産国の不当表示を防止するために必要な注意を払っていたとは言えない、と断じた。

インポート品については、輸入業者だけではなく販売業者も「表示」に責任を負う覚悟が必要な時代になった。
            
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 2006/05/24 09:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

複雑骨折でも舞台に
自分とは全く違う世界の人の話しを聞くのは楽しいし、勉強になる。

6代目尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)は大正・昭和に活躍した大正・昭和時代に活躍した歌舞伎俳優。初代中村吉右衛門とともに「菊吉時代」を築いた名優で、死去4カ月後の1949年11月、歌舞伎界で初めて文化勲章を受章している。6代目菊五郎の最後の内弟子が尾上菊十郎(きくじゅうろう)さんだ。名脇役兼立師として現在の歌舞伎界を支えている1人だ。アパレルのワイエムファッション研究所が主催する“YMフォーラム”でゲストとして招かれた菊十郎さんの話しを聞いた。

菊十郎さんの初舞台は48年。まだ小学校に入学する前である。紹介者の伝手で菊五郎に会い、面と向かって「あなたの弟子になりたい」と頼んだ。
まだ5−6歳の子供である。昔は子供もしっかりしていたものだ。

舞台に出るようになって、脇役でも競争は激しい。「ケガをしたなんて言えない。役がつかなくなる」。菊十郎さんは足の複雑骨折を隠して舞台を務めたことがあるという。舞台にかけるすさまじい執念。ライバル意識。そんな中から芸が磨かれていく。

最近は立師としても才能を発揮している。菊十郎さんが演出した舞台は、いずれも日本的な美にあふれ観客を圧倒する。「とんぼ」は“返る”、「見得(みえ)」は“はる”。ともに“切る”とつなげる人が少なくないが間違い。江戸時代の籠かきの杖は竹。節の中に塩を含んだワラを仕込み、ワラをかじって塩分を補給した。遠い世界と思っていた歌舞伎を身近に感じるとともに、自分の知識が豊かになった気がした。
            
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 2006/05/17 10:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

どーしてそうなるの?
衣料品の事故事例には変色、しみ・汚れ、色泣き・汚染、損傷、黄変、収縮・形態変化、その他いろいろある。変色1つとっても、複合的なもの、金属・薬剤などによるもの、塩素・水道によるものなど、これまた多岐にわたる原因が挙げられる。日本紡績検査協会(ボーケン)が毎年行っている事故事例の展示会の会場が会社の近くにあるので見学に行くが、とても参考になる。(と言っても全部の事例を理解することはできない)

原因が2つ、3つ重なる複合的なものになると、「そんなこともあるのか」と改めてびっくりする。変色事故事例のキャッチコピーに「汗と光は最強タッグ」というのがあった。着用時に付着した汗が光と複合作用を起こし変色したケースだ。「着用後は速やかに洗濯する」などが防止策だが、消費者もそこまで気を回せない。

デニムが仕上げプレス後、保管中に黄変が発生した。インディゴ染料のイサチン生成による黄変だ。紫外線が原因という。蛍光灯の光でも黄変する。「ブリーチ加工後の洗浄を十分に行う」しかない。不可抗力的な事故も中にはあるが、それらを含め多岐にわたる事故事例を丹念に追跡し、原因を探り当てる努力はたいへんなものだ。消費者に「がまんして」とは言えない。原因追求の戦いに終わりはない。

            
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 2006/05/10 09:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

「ケセラセラ」も大切
今週はゴールデンウィーク。最大9連休の会社もあり、海外に出かける人も過去最高になりそう浮かれてばかりはいられない。新入社員や新入生が環境に適応できず精神的に不安定な状態に陥る「5月病」(ごがつびょう)は連休明けに多い。とくに新社会人に、この症例が増えているという。

新しい生活に適合しようと夢中で働いている間はいいが、環境にようやく慣れ始めたころ、溜め込んだストレスなどにより無気力になったり食欲不振になったりする。「5月病」に限らず、周囲になじめず人知れず悩むことは誰にもあることだが、当事者にとっては出口は見えず、アドバイスは何の役にも立たない。対症療法はあるものの、根本的に解決できる処方箋はなく、最終的には自身で乗り切っていかなければならない“病気”だ。

「5月病」に罹る人は、どちらかというと几帳面なタイプの人が多いらしい。理想を追い求め、現実との落差に少しずつストレスを溜め込んでしまう。「5月病」の“予感”のある新入社員に役に立たないだろうけれどアドバイスを1つ。仕事もプライベートもそうそう自分の思い通りにはいかないのが人生。ケセラセラ(なるようになるさ)と割り切って、大型連休で英気を養ってほしいものだ。

これは新入社員だけの話しではない。転勤、異動、定年、転職など環境が大きく変わったとき、判断力も経験も豊富な中高年でも似たような状態に陥る。こう書いてきて、筆者にもその兆しがあることに気がついた。なるようになるさ――連休中は、せめてリラックスしようと思う。

            
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 2006/05/08 10:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
古橋 温夫(ふるはし はるお)
日本繊維新聞社社長
「日本繊維新聞」は1943(昭和18)年に創刊された、繊維・ファッション業界で唯一、日本新聞協会に加盟する日刊総合専門紙です。繊維・ファッション産業の明日を見定めた情報を的確かつ大胆に発信していきます。
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