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一石二鳥
在庫・商品管理は多品種少量・短サイクルを宿命づけられているファッション企業の永遠の課題だ。管理・把握が適切にできれば、利益に大きく貢献する。

数万品種に及ぶアイテムを日々管理するというのは、気の遠くなる話だ。しかもサイズが数?単位となると、これは並大抵の話しではない。しかし、実際にそういう業種は存在する。

たとえばホビークラフトがそうだ。大手専門店のホビーラホビーレ(東京、数原英一郎社長)の場合、直営店店頭のアイテム数は常時3500−4000点、大型店になると9000点という。全34店舗。かつては棚卸時の誤差は5%あったという。

こうした不備を解消するため、2年半前、倉庫内の在庫管理に使用していた「SMILEα(スマイルアルファ)販売管理システム」を直営店にも導入することにした。同システムをカスタマイズすることで、単品管理システムを実現し、これにより売り上げ、在庫を正確に把握できるようになった。棚卸時の誤差は一ケタ違いの0・5%に縮まり、しかもバーコードで商品管理ができるようになったため、年2回だった棚卸を年4回実施するようになった。

新システムを導入するには資金もかかるし、従業員にも抵抗感があるものだ。でも、成果が実感できるようになると、がらっと変わる。その成果をふみ台に売り上げを増やす方向へ自ずと意識は向いていく。同社も各店舗の売り上げ、在庫が正確に把握できるようになったことで、各店間の良い意味での競争意識が高まったという。業務効率の向上が従業員のモラールアップにつながるとしたら、これこそ一石二鳥ということになる。
 2007/06/20 13:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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古橋 温夫(ふるはし はるお)
日本繊維新聞社社長
「日本繊維新聞」は1943(昭和18)年に創刊された、繊維・ファッション業界で唯一、日本新聞協会に加盟する日刊総合専門紙です。繊維・ファッション産業の明日を見定めた情報を的確かつ大胆に発信していきます。
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