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コンピュータが発達したとは言え、企業にとって商品管理は永遠の課題だ。とくに単価の安い品種を膨大に扱う業種にとって、これをどう管理するのか実に悩ましい問題でもある。 そんなことだけが理由でもないのだろうが、手芸店がめっきり減った。管理が悩ましい典型的な業種だ。趣味としての手芸がなくなったわけではないが、商品管理の難しさ、販売効率の悪さなどから、街の手芸店経営が成り立たなくなったということなのだろう。 手芸専門店チェーンH社を取材したとき、担当者は商品管理の難しさを体験談として、こう表現した。「単価は100円単位。どの商品がどのくらいあるのかないのか、正確のところは実際には誰もわからない。在庫は壁に積まれたまま。棚卸をすると1店舗で1000万円単位のずれが出てくる。これではとうてい経営が成り立たない」 コンピュータを使うのは人間だ。どこかで管理方法を革命的に変えなければいけない。社員の意識を変えなければいけない。わかっているけれどなかなかできない。で、閉店に追い込まれる。 H社は、大手OSメーカーのシステムを導入し、管理方法を根本から変えた。従業員のパソコン教室を開きコンピュータに対する“恐怖感”を払拭した。当初は抵抗もあったらしいが、誤差は0・05%以内、金額で5万〜20万円に減少した。棚卸の回数は年間2回だったのが4回に増え、商品の発注もスムーズになり、そのことで売り上げは増えるという好循環が生まれた。 “誤差1000万円”を放置したままの企業は意外と多い。 |





