|
||
ブランド権利者と並行輸入業者との間の係争事例が増えている。品質が劣り、さらに低価格で大量販売する並行輸入品の存在に、ブランド権利者が神経を尖らせるのもやむを得ない面がある。 世界でライセンスビジネスを展開している「ピエール・カルダン」の場合、「近隣国からの並行輸入」という名目の不正品の流入に頭を悩ましている。これまで幾度となく並行輸入の名を騙った不正品を摘発してきたが、次から次へと新しい手口が出てきて、いたちごっこが続いている。監視体制を強め、妥協はしないというスタンスだ。 同ブランドの日本における商標権者は三井物産子会社のピエール・カルダン・ジャパン(PCJ)。近隣国ライセンシーの並行輸入品で疑わしいものを徹底追跡しているが、疑わしきものはほとんど“クロ”という結果だ。 典型的なパターンは、正規の海外ライセンシーがひっそり中国で生産し、日本の輸入業者がそれを安価に大量に仕入れ日本で販売するケース。中には輸入業者が日本で販売することを目的に、海外の正規ライセンシーに発注し作らせることもあるという。 「ピエール・カルダン」はPCJのリードの下に全商品、百貨店、専門店に、量販店向けは「エスパス・バイ・ピエール・カルダン」と販路を区分けした。以後、百貨店、専門店外で「ピエール・カルダン」並行輸入品が増えており、不正品の流入が目立つ。 並行輸入品業者団体は、まぎらわしいもの、疑わしいものは扱わないという姿勢を加盟社に求めているが、不正品の横行は並行輸入品業界の首をも締めていく。 |





