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未知の課題に突き進む年
イノシシは日本に広く分布する。昨今は生息地を広げ市街地にも出没し人間に危害を加えたり農業や林業に被害を与えたりするが、神経質で臆病な動物だ。日本各地にイノシシの肉を用いた鍋料理が伝わっている。肉は万病を防ぐと言われ、イノシシは無病息災の象徴とされてきた。まずは、それにあやかりたいものだ。

景気回復期は59カ月(06年12月)を超え、いざなぎ景気(57カ月)の記録を更新中だ。経済界は大方07年も景気回復は持続すると予測する。景気は「良い」にこしたことはないのだが、企業収益の改善が可処分所得の増大をもたらし個人消費を押し上げた過去の回復期に対し、収益が家計にまでは回らず、回復の実感が伴わないのもたしかだ。身体に例えると、
現状は健康状態なのかどうか。

21世紀の日本は高齢社会、人口減社会への対応が急務となっている。厚生労働省の推計によると、06年の出生数は108万6000人で6年ぶりに増加したという。出生率も前年の1.26から1.29前後に上昇した。それでも総人口は2年連続減。出生数増大も一時的な現象で、07年以降減少が続く。子供がほしくても産めない、持てない、という社会が健全であろうはずかない。

07年の新成人は139万人。丙午(66年)生まれが成人となった87年の136万人に次いで少ない。団塊世代の先頭が還暦・定年を迎え、いよいよ増えていく老人と減少する若者。かつてない人口構造はマーケットに大きな影響を及ぼす。07年は未知の課題にひるまず突き進む年となる。
 2007/01/10 18:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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古橋 温夫(ふるはし はるお)
日本繊維新聞社社長
「日本繊維新聞」は1943(昭和18)年に創刊された、繊維・ファッション業界で唯一、日本新聞協会に加盟する日刊総合専門紙です。繊維・ファッション産業の明日を見定めた情報を的確かつ大胆に発信していきます。
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