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世界の現実
日本漁船がロシア国境沿岸警備局の警備艇に銃撃され、日本人乗組員1人が死亡するという事件が起きた。根室半島納沙布岬から目と鼻の先での出来事。日本政府の抗議に対しロシア側は「密漁を放置した日本政府に責任がある」と正当性を主張する。世界の“現実”を垣間見る思いがした。

日本が引き起こした戦争を反省し、世界平和を祈念する、というのが日本人の平均的な態度だ。しかし、いくら平和を唱えても、それを実現する努力抜きには平和や安全は確保できない。そのことを象徴する事件でもある。領土問題でもロシアが占拠する北方四島のほかに、韓国による竹島占拠、さらに尖閣列島についても近年、中国・台湾が領有権を主張するようになり、いずれも解決の糸口が見えないまま日本は守勢に回っている。加えて北朝鮮のミサイル試射、中国による東シナ海の日中中間線付近における「白樺」(中国名「春暁」)ガス田採掘など、隣国との係争は増え緊張状態は高まっている。

隣国との友好は大切だが、これらの問題に対し日本は国益と権利を堂々と主張していかなければならない。これまで、ともすると戦争の贖罪意識などが働き、問題を大きくしないということに日本人の意識は働いたように思う。しか世界は決して安全ではなく、国際政治は非情なものということを、今回の銃撃事件は改めて教えてくれた。


東京本社統括 古橋温夫

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 2006/08/25 19:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
古橋 温夫(ふるはし はるお)
日本繊維新聞社社長
「日本繊維新聞」は1943(昭和18)年に創刊された、繊維・ファッション業界で唯一、日本新聞協会に加盟する日刊総合専門紙です。繊維・ファッション産業の明日を見定めた情報を的確かつ大胆に発信していきます。
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