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凡ミスは慣れから
女児がプールの吸水口に吸い込まれ死亡するという痛ましい事故が起こった。事故が起きたふじみ野市大井プールは、たまたま隣町にあり、何度か行ったことがある。死亡事故が起きるような場所ではないので、驚いた。

原因究明の過程で、さらに驚いてしまったのは、各段階での安全管理のずさんさだ。ずさんさの総和が、監視員の目の前で女児が吸い込まれるという悲劇に行き着いた。ボルトで固定されるべき吸水口のふたは6年前から針金で留められていた。挙句の果てにふたが外れても、遊泳客に対し適切な処置を取れなかった。委託業者はもちろん、市当局の責任も問われてし
かるべきだ。

関係者の認識は「昨日まで問題はなかった。きょうもないだろう」と安易に構え、長期間安全管理を怠ってきたわけだ。こうした緩みの延長上に事故は必ず起きる。経営も同じだ。現状に満足して危機管理を忘れたら、いつか大きな落とし穴にはまる。業績好調のワールドの寺井秀藏社長は数年間「業務精度を高める」と口癖のように言い続け、そのための社内改革を
推進してきた。その結果「考えられないようなミスは起こり得なくなった」と言い切る。

管理体制、マニュアルを確立し、日々慣れることなく基本動作を繰り返す。このことが、大きなミス、事故を防ぐ。経営でもスポーツでも社会生活でも凡ミスが命取りになることが往々にしてある。ふじみ野市のプール事故も、偶然というより、凡ミスが積み重なって生じた。


東京本社統括 古橋温夫

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 2006/08/09 09:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
古橋 温夫(ふるはし はるお)
日本繊維新聞社社長
「日本繊維新聞」は1943(昭和18)年に創刊された、繊維・ファッション業界で唯一、日本新聞協会に加盟する日刊総合専門紙です。繊維・ファッション産業の明日を見定めた情報を的確かつ大胆に発信していきます。
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