|
||
最近よく目にするのは、きちっとVP、PPなども用意され理論立てて 作られている売場なのに全くお客様の気配もない、VMDに取り組んでいるのに 寂しい秋風が吹いているかのように感じる売場です。 売場作りやVMDに取り組んで売場は凄く整っているものの、何故かお客様 の入店が思うように伸びない・・・・皆さんの周りにもありませんか? このような売場を専門家や評論家の方たちは『きれいにしすぎている』とか 『適度な汚れ感が必要です』などと訳の分からない言葉でアドバイスされて いるようです。 本当にそれがアドバイスでしょうか?きれい過ぎるって悪いことなの? 言葉の解釈とは難しいものです。 売場に理論は必要だと思います。ただ売場の理論の殆どは、人間の行動特性 から考えられています。動線や視界の広さ距離など、この辺りの理論は学ん でいても絶対に損は無いでしょう。 でも、タイトルにあったビジュアルのインパクトとアテンションの両効果を あなたのお店特有の演出方法として理論的にも感覚的にも掴めていなければ、 いくら売場作りを学んでも、ただ整然とモノが並べられている売場作りの方 法となるだけです。これは、ただ『直線的に整った売場作り』で『お客様に 伝わる売場作り』ではありません。 今回はチョッと真面目に『お客様に伝わる売場作り』の方法としてインパク トとアテンションの演出効果について語ってみます。 まず似たような二つの言葉の意味を整理します。 インパクト・・・物理的、あるいは心理的な衝撃。また、その影響や印象。 アテンション・・注意。留意。特に車内放送などで注意を引くために言う語。 演出は瞬時に目を引く強さのインパクトと、目を引いたことに対して認知・ 明瞭化しようと意識を集中される活動のアテンションの二つの効果のバラン スから出来ています。 例えば、一つの演出物はインパクトを強めればアテンション効果が弱まり、 インパクトを弱くすれば自ずとアテンション効果の強い演出物を作ることが 出来ます。勿論ただ置いているだけではそのどちらの効果も得られません・・・ SALEのPOPの演出を例に簡単な説明をします。 店内でSALE期間中に物凄く巨大なPOPを一つだけ店内においてお客様 をお迎えすれば非常にインパクトのある演出となりますが、どの商品がSALE 対象なのかと考えると、お客様に対して個々のSALE商品についてのアテ ンション効果は薄まります。その一方、小さなSALEのPOPを沢山貼っ て店内演出をすれば個々のSALE商品へのアテンション効果は強くなりま すが、インパクトは弱まります。また、逆効果としてあまりに貼り過ぎれば 秩序の欠けた感じもしてしまいます。 これはPOPの話ですが商品も売場全体も同じです。 陳列された商品一つ、そして店内全体も含めてインパクトとアテンションの 出し方、強さ弱さの効果、バランス、その数を理論的に理解した上で自店の お客様にマッチさせていく感覚が売場作りには絶対に必要なのです。 この感覚が掴めているからこそ、動線が見えなくてもゴチャゴチャと乱雑に 見える店内のお店でもお客様から支持されていて人気のあるお店が出現する のです。これは『汚い』とか『きれい』だという問題ではなく、お客様が求 めている演出の効果として インパクトとアテンションの感覚が掴めている 売り場作りが出来ているかどうかです。 『汚れ感』や『きれいすぎ』などという誤解される言葉を使って片付ける問 題ではありませんよね。 売場にはその売場特有の演出が必要ですと書きました。これは僕の感覚的な 理論ですが、音楽のリズムのように「どのような演出リズムがこの売場には 必要で、どこにピークをどこにリフを・・・」というような考え方をしてい ます。だからお客様の好みによってハードロックのようなリズム演出の売場 もあれば、JAZZのようにスイングするような演出の売り場もあるのです。 このリズムの取り方があまりにも速かったり、強かったりという、音楽で言 えばヘビーメタルのような売場は、それこそ見るヒトによっては『汚れ感』 や『ごちゃ感』という表現方法で語られているのかもしれませんね。 リズム全体を作っているのは、一つ一つの商品を魅せるアテンションとインパクトからな る演出の視覚的なリズムなのです。 皆さんは売場、ブランド、商品にあったリズムを売場から伝えていますか? 皆さんの売場にはどんなリズムが流れていますか? |





