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神戸ファッション美術館


当館は、ファッション都市「神戸」のシンボルとして、1997年に開館しました。
このブログでは、スタッフが感じている日常の色んな「いいな」をお届けします。
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映画鑑賞

普段から、できるだけ映画を観るようにしています。
とはいえ、最近は映画館ではなくDVDで観ることが多くなってしまいましたが...

歴史を扱った映画を観ていると、その衣裳が特に気になります。巨費を投じ凝りに凝って制作された映画は衣裳もよく出来ていて、それぞれの時代にどのようなものをどのように着ていたのかを概観するのに参考になります。当然映画の衣裳なので、どれほど時代考証をしていようと、そっくりそのまま当時を再現しているとは言えませんし、映画によっては演出上、史実よりもデザイン性を重視しているものもあります。ただ、時代によっては絵画や彫刻でしかなかなか見ることができない衣装も多いし、あるとしても実際に人が着て動くわけにはいかないので、映画のなかで息づく衣裳はやはり魅力があります。

たとえば、昨年公開されたトム・ティクヴァ監督の『パフューム−ある人殺しの物語』(2007)は18世紀半ばのパリが舞台ですが、当時の貴族だけでなく市民の格好まで概観することができます。また、現在第2作目が公開中の『エリザベス』(1998)では、17世紀初頭の上流階級の女性たちの上半身を締め上げたヴァスキーヌや、王侯貴族の襟元を飾ったラフやレースの感じを見るのに参考になります。あるいは、ジョディ・フォスターが主演した『アンナと王様』(1999)は、1860年代のクリノリン・スタイルの大きく広がったスカートをはいて歩くとどのようになるかを見られてとても興味深いです。

ちなみに昨日の休日は、ウォルフガング・ペーターゼン監督の『トロイ』(2004)と、アカデミー賞4冠受賞で時の人でもあるコーエン兄弟が監督した『オー・ブラザー!』(2000)の2本を観ました。どちらも衣裳が目的というわけではなく、「ふと観たくなったから」という気まぐれな理由です。
ところが、無作為に選んだまったく毛色の違うこの2本の映画には、とても深いつながりがあることに、観終わってから気がつきました。
映画好きな方ならお分かりでしょうか。
その共通点は、ホメロスです。
ホメロスというのは、紀元前8世紀後半の古代ギリシアの詩人として伝えられている人物で、その彼の手によるとされる二大英雄叙事詩が『イリアス』と『オデュッセイア』です。そして『トロイ』は『イリアス』を、『オー・ブラザー!』は『オデュッセイア』を、それぞれ下敷きにした映画だったのです。下敷きにしているとはいえ、『オー・ブラザー!』のほうは、1930年代のアメリカ南部を舞台としたコメディなので、ギリシア神話の英雄譚は原形をとどめていませんでしたが。

まったくの偶然に古代ギリシアの神々に導かれてしまい、「これは何かの啓示だろうか」などと独りごちた一日でした。


MOMO
2008年02月28日(木)  17:26  / つぶやき  / この記事のURL  / コメント(0)  / トラックバック(1)

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Tracked on 2008年11月26日(水) 03:03

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