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4シーズン目の“予備役”

 クールビズ(CB)を前に、意外にもアイデアネクタイが売れている。締める手間がはぶけるようにストラップ様のひもを首にかけ、つながっている本体を軽く持ってジッパーのように上に締めるだけの簡単メニュー。朝、出勤時間ぎりぎりのタイミングで締める通常のネクタイは、長さが気に入らないと非常に面倒でいらいらするものだ。
 そんな面倒さを解消したのが英国生まれのスマートネクタイ。日本の代理店のデイリーキャッチ(東京都港区)が扱っており、色、柄が選べるオーダーもある。
 2日後にはCB実施企業も多いとは思うが、働いているといつ、何が起きるか分からない。ロッカーに数本のネクタイを予備するサラリーマンは多い。
 “物知り博士”によると、ネクタイの起源は、その昔、クロアチアの兵士が妻や恋人から送られた布を首に巻きつけて出陣したのがはじまりらしい(写真)。剣の形をしているのはその名残りとされ、17世紀のフランス貴族が正装に取り入れ、その後、大流行した。
 宮廷ファッションとして時の権力者たちが身につけたことで、いつしかネクタイは一般市民へと広がっていったのだった。
 でも、CBでネクタイは9月末まで4回目の“予備役”となる。(M.S)
2008年05月30日(金)  07:00  / この記事のURL

トルコも“エコ”

 トルコもやっぱり“エコ”……。トルコ最大のインテリアファブリック展「イスタンブール・ホームテキスタイル(EVTEKS)」のトレンドエリアの一角に、エコをテーマにしたゾーンが登場した。 トレンドエリアを手がけたのは、欧州最大のインテリアファブリック展「ハイムテキスタイル」で長年プロデューサーを務めてきた、オランダのグンナー・フランク氏。「エコマーケットは巨大市場に発展する」と断言する。
 綿、麻、シルクなどの天然素材(写真上:サンプル生地には虫のオブジェ)、ベージュやグリーンなどのアースカラーをベースに、再生ダンボールのベッドに茶器セット(写真下)、籐のゆりイスなどで演出。プレゼンテーションはいたって王道かつシンプルだが、ポイントは「feel」と「touch」とフランク氏。トルコは世界一のオーガニックコットン生産国だが、素材を極めればオーガニックというわけではない。綿や麻、シルクのような感触、雰囲気が大切だと言う。
 ストイックに走らない、ファッションとしてのエコ。天然ライクな化合繊素材開発はお家芸の日本。輸出促進を図る中小のテキスタイルメーカーさんも、欧米ばかりでなく、トルコにも目を向けてみては。(N.O)
2008年05月29日(木)  07:00  / この記事のURL

人を守るのは、人だから

 射抜くような視線。セコムの社員が勤務前に行う服装チェックだ。「ユニフォーム+(プラス)」6月号は巻頭特集で警備・防災の現場をクローズアップ。セコムの取材では、日本の警備業の先駆けとしての軌跡、「社会システム産業」を理念に介護、保険、ITセキュリティーまで広がるその企業姿勢に触れた。同社の警備員の制服は2005年、山本寛斎デザイン、ファーストリテイリング制作で一斉にリニューアル、話題を呼んだ。
 独自開発の技術の高さで知られる同社だけに、制服の管理もさぞハイテクで―と思いきや、台帳と情報端末を使った、至ってオーソドックスな方法だった。ここで効果を発揮しているのが冒頭の2人1組になっての服装チェック。着崩れや汚れがないかを確かめながら「警備のプロ」としての意識を新たにし、日々繰り返すことで業務に不可欠なモラルを維持する。
 「人間の優れた部分に機械の高性能が加わって、初めて真に安全なサービスを提供できる」と同社。ハードウエアや制服がそれ自体どんなに優れていても、使うのは人。警備員一人ひとりの意識を高みへと導く同社の姿勢、そして制服の役割を垣間見た思いだった。  (S.T)
2008年05月28日(水)  05:52  / この記事のURL

モノ作りの力

 先日、横編み機で世界のトップを走る島精機製作所の本社新工場を見学する機会を得て、改めて「モノ作りの力」ということを考えた。
 この工場の中を見るのは2005年12月の竣工以来。当初の予定ではコンピュータ横編み機は日産40数台の計画だった。その後、香港・中国ユーザーの手動機からの旺盛な買い替え需要に対応、現在は日産55台体制にまで生産能力が高まっている。
 同社は5月1日にコンピュータ横編み機10万台販売を達成した。1978年のIKAE国際ニット技術展にコンピュータ制御横編み機SNCを初出展してから30年かけた大台到達だが、8万台到達(06年5月)からわずか2年で2万台積み上げたことからも、この2年でいかに生産効率が高まったかがわかる。
 独創的な技術や顧客ニーズをとらえた商品開発力などモノ作りに必要な要素は多い。実際に工場を見ると、それらに加えて、効率的に現場を運用する能力が、商品供給には極めて重要なポイントだと改めて気づかされる。(K.M)
2008年05月27日(火)  05:43  / この記事のURL

裸足のカリスマにも苦労

 昔から靴下が苦手だ。あのアキレス腱あたりを締め付ける感覚がどうしても好きになれない。学生時代、靴下を履くことなど皆無。今でも仕事と防寒の目的以外に履いたためしがない。 
 だから少しだけ、あの人に憧れがあった。そう、「素足にローファー」なあのタレントを――。
 そんな“裸足のカリスマ”を米国の老舗下着メーカー「ジョッキー」の会見で見掛けた。少し高めの椅子に腰掛けている彼。裾から見える足首は、やっぱり裸足だ!さすがタレント、完璧なサービスショット姿を披露する。思わず何枚もその足首だけの写真を撮ってしまった。
 しかし、熱が冷め、冷静に考えると、やっぱりあれはどう考えても快適ではないことに気付く。蒸れるだろうし、座敷に上がれば臭うだろう。硬い革に当たってマメもできるに違いない。
イメージを売るタレントだからこその苦労だろうな・・・・・・などと感じつつ、締め付けられたアキレス腱の感覚を意識しながら、会場をあとにした。(M.K)
2008年05月26日(月)  05:41  / この記事のURL

ここからスタート

 自宅から自転車で少々行ったところの福島区吉野に松下電器発祥の地の記念碑がある。この近辺で幸之助氏は有名な二股ソケットを作って売っていたらしい。
 とにかく、なんの変哲もない児童公園にドンと居座る記念碑は大迫力である。大人は畏れ多くて、そんな気は起きないが、子供は登攀意欲を駆り立てられるのか「危険ですので上らないでください」の作り付けの注意書きもうなずけるというものだ。
 碑文には幸之助氏の言葉として「自分には/自分に与えられた道がある/広い時もある/せまい時もある/のぼりもあればくだりもある/思案にあまるときもあろう/しかし心を定め/希望をもって歩むならば/必ず道はひらけてくる/深い喜びも/そこから生まれてくる」とある。
 個人的に気を惹かれるのは「思案にあまるときもあろう」だ。別にこの一文がなくても、それなりに文章はまとまる。しかし、この一文があることで「力なき者へのおもいやり」が感じられ、好感度は上がる。
 成功者の「成功したけりゃ、お前も俺くらい頑張れ」というのは正論ではあるが、傲慢ではないかと思う。
 で、経営の神様の碑文に偉そうに講釈を垂れるのは記者の傲慢である。
 碑は福島区の野田本通り商店街を抜けたところにあるので、興味のある方は是非どうぞ。(K.S)
2008年05月23日(金)  05:40  / この記事のURL

オタク第2世代の憂鬱

 最近、経済産業省が、日本のモノ作りの方向性として「感性価値」を打ち出したのを見て、なんだか懐かしい気持にさせられた。「高度消費社会において『モノの価値』とは『使用価値』や『労働価値の集積』ではなく、『記号』として存在すると、ジャン・ボードリヤールは『消費社会の神話と構造』のなかで指摘している」なんてことを、エラそうに話していた大学院生時代を思い出したからだ。
 そして思い返してみると、早くからこの「感性価値」をビジネスのコアにおいていたのが、堤清二率いるセゾングループだった。“アンチ・ブランド”としての「無印良品」などは、他の商品との差異を記号化することで、いかに「価値」を生み出すかの好例だろう。
 しかし、ボードリヤールが、記号が価値として流通する高度消費社会を批判していたのに対し、日本のマーケッター諸氏は、「これは新しい視点だ。使える!」と飛びついた。日本お得意の勘違いである。ところが最近、その当事者と思われていた堤清二(=作家・辻井喬)が『新祖国論』(集英社)のなかで、この風潮を「マーケティング病」と痛烈に批判しているのが面白い。
 さらに上野千鶴子との対談『ポスト消費社会のゆくえ』(文春新書)でも一種の自己批判とも思える記述がチラホラ。(ちなみにこの本は、上野千鶴子の辻井喬へのヨイショがすごい。思わず『なんだコイツは?』と江頭2:50風ツッコミ)。
 で、なにが言いたいのかというと、いまさら「感性価値」といっても、それはすでにこれまでも産業界では当たり前に追求されていることだということだ。それどころか、最先端では、その批判が始まっていることを忘れてはいけない。
 もうひとつ例を挙げよう。いまや日本が世界に誇る「感性価値」のプラットフォームとなった「オタク文化」でも、オタキング・岡田斗司夫が『オタクはすでに死んでいる』(新潮新書)のなかで興味深い指摘をする。
 岡田によると「人生を捨てて趣味人として生きる」オタク第1世代(現在の40代)や、「(オタクとして)熱くアイデンティティーを語る」オタク第2世代(30代)と違い、オタク第3世代(20代前半)は、「生まれながらのオタク文化消費者=金をむしられるだけの存在」となっているという。
 そして、かつてのオタクが持っていた共通文化、あるいは相互理解という幻想が失われたと指摘する。言い換えると、文化としての批評性を失い、単に個人的な快楽に堕しているわけだ。
 てなことを考えていると、今度は村上隆のフィギュアが14億円で売れたとのニュース。まったくいやになる。村上隆こそ、欧米にとって未知の日本文化を「差異の記号」=「価値」として現金化している輸出業者だ。漫画原作者で評論家の大塚英志は、あるトークセッションで「現代美術のパチモノの村上隆は尊敬しないし、潰していく」と言ったそうだが、まったく同感。
 しかし、こういった状況に鬱々としているのは、私が「熱くアイデンティティーを語る」オタク第2世代だからだろう。いまの若いオタクは、村上隆そのものを知らないし、知っていても素直に「スゴイ」とかいうんだろうな。やっぱり「オタクはすでに死んでいる」。
 と思っていたら、今度は岡田斗司夫『オタク学入門』が新潮文庫に入ったことを知り、早速購入。文庫版付録で岡田と富野由悠季の対談が付いていたからだ。
 対談で富野が開口一番「『オタク学入門』を読ませてもらいましたよ。でも、僕に言わせると、今やオタクは人畜無害以前の“消費者”でしかないんじゃないかと思う。悪いけど、オタクを論じている場合ではないと思うのよ。現実をご覧よ。今や、地球は住めないような荒れ果てた状態になってきているでしょう。そういう状態に地球を陥れている、恐ろしい存在についてこそ、時間を費やして話し合うべきだよね。オタクは、ぬくぬくとした囲いのなかでしか生きられない存在だからね。そもそも、今はそんな安全な世の中じゃないと思うよ」と、ちゃぶ台返しの発言。さすが御大、こんなお富さんが大好きだ。
 ということで、そろそろ差異を浪費するだけの消費社会が限界に達しつつあるのでは。モノを売るときに、本当に地球や社会に役立つものを提供するのが現代社会に求められていると思う。感性価値も結構だが、かつてのようにマーケッター諸氏の便利な道具になってはダメだ。オタクは死んだけれども、同じように今度は日本のモノ作りや社会が「お前はすでに死んでいる」となってはかなわないなと思うのである。 (M.U)
2008年05月22日(木)  05:39  / この記事のURL

桧山グッズが少なすぎる

 昨日からプロ野球のセ・パ交流戦が始まった。セリーグの首位を走る阪神タイガース。苦手の交流戦の結果はいかに。
 そのタイガース、今年は開幕から好スタートを切ったが、なかでもひいきにしている桧山進次郎選手の活躍が光る。かつては4番を務めた桧山選手。登場すれば球場は最も盛り上がる。
 この数年はスタメンからはずれ、代打となり、成績もパッとしなかったが、今年は違う。バットを短く持って長打よりミートを心がけているようで、代打中心でも好成績を挙げている。しかし、甲子園球場のタイガースショップには桧山選手のグッズが少な過ぎる。今が旬なのに商品がない。阪神球団も読み違えたか。 (T.N)
2008年05月21日(水)  06:50  / この記事のURL

カッコイイ音楽、ジーンズ、デキマシタ。

 大阪市内で先週開かれたジーンズの秋冬物展示会場で、ミュージックグループ「ユニ」のミニライブが行われた。ユニは4月5日からライブツアーをスタートし、6月15日まで10カ所を回る。今回はその合間のミニライブだった。
 ユニのメンバー3人がビッグジョンのメンズジーンズ「デニムクラフト」をはいて演奏することでコラボレーションしている。相性のよい音楽とジーンズの相乗で、販売効果を高める。
 ユニは京都発のテクノユニット。1996年に山崎康、松田泰典両氏が結成。その後、レベッカのメンバーだったSHAKE(シャケ)が参加した。
  音楽はとてもインパクトがある。演奏はギター、ドラムのようなロート・タム、テルミンをあやつるヴォーカル、プログラミングで行われる。紹介によると、イメージするのは「地球」といった人間をとりまく環境へのリスペクトや「台風」「雨」「雷」などの自然現象からインスパイアされたプログレ感満載のスピリチュアル系エレクトロ・ロックだそうだ。
 間近で聞く演奏は迫力満点だった。事前に了解を得ていた周辺住民にも十分、響き渡ったことだろう。現在、ユニのCDを全国レコード店で購入するとユニ×デニムクラフトオリジナルステッカーがもらえるキャンペーンを実施している。
 コラボの究極のキャッチは「カッコいい音楽、ジーンズ、デキマシタ」。(M.S)
2008年05月20日(火)  06:26  / この記事のURL

メンズが欲しいです…。

 「グリーン」は言わずと知れた東京発の人気ブランドだが、ラブレスのエクスクルーシブで展開していたメンズラインは、吉井ディレクターの退任により08春夏で休止することになった。もともとメンズライクなこだわりのデテール、仕立てゆえにメンズのファンが多く、商品の入荷日にはオープン前に行列ができるのが常だっただけに、休止を惜しむ声も多い。
 ウエスタンやワークの濃いデテールがちりばめられた08秋冬のコレクションは、超自分好みで、休止がなおさら惜しくなった。マッキーノクルーザーをアレンジしたブロックチェックのウールコート、超絶的な光沢感とぬめり感が特徴のシルクウールのスーツなど、「メンズであったら…」と思うアイテムがてんこ盛り。とくに写真の熊ジャンはビンテージラバーなら卒倒モノの出来栄えで、展示会で目を輝かせて試着する女性誌の編集者が羨ましかった……。
 早い時期の復活を願ってます。(K・M)

2008年05月19日(月)  05:48  / この記事のURL

四川大地震に胸が痛む

 中国に駐在経験のある現役の商社マンからメールを頂戴した。未曾有の大地震が発生した四川省に旅した思い出と、彼の地で傷つき救いを待つ人々の一刻も早い救援を祈っている。一部を紹介したい。

 日本人は成都から飛行機で川主寺まで飛ぶのが普通だ。この飛行機は常に満杯で、ディスカウントもなく片道950元もする。北京から四川(楽山・峨眉山+九塞溝・黄龍)の中国人向けツアーに参加すると7泊8日で4800元。往復飛行機なら+2000元と高いので、往復バスにした。
 行きは李白の生誕の地を通って、いま1万8000人が生き埋めといわれる綿陽市を通り、九塞溝へ。バスがすれ違えない道と、トンネルもバスがぎりぎり1台通れる(高さがない)所を交互に対面交通で向かう。周辺はレンガ作りの粗末な農家ばかりだ。
 帰りは川沿いの山道で、茂県で一泊、その後震源地のブン川県やテレビによく映し出される都江堰市を経由する。ここから成都までの約100KMは高速道路である。したがって、いまテレビカメラが入っている所までは行けるが、寸断されて行けないそこから先の惨状を考えると、胸が痛くなる。
 川にまでせり出した山腹を切り開いてやっとすれ違いできる片側1車線の道路。福井・越前海岸の以前の様子を想像していただくと理解しやすいだろう。
 四川の女性は働き者。お手伝いさんを含めて、各都市に出稼ぎに出ている。この人たちが帰郷すると(今は交通事情で帰れまいが……)大変な人口移動になる。
 現在、軍隊が先頭を切って救援活動に乗り出している。政府はこれによってチベット問題で傷ついた名誉を回復したい。なおかつオリンピックを成功させて中国人民・被災者へ夢を与える、ということになるのだろう。ナショナリズムの高揚が一層激しくなり、オリンピックは国内的には一段と成功に導かれることになろう。
 ただし、ビジネスの現場では、こうした国民一致団結のイデオロギーが逆作用に働くこともある。その行き過ぎがまた海外の反発を招くことにならなければいいが……。旅先で出会った彼の地の人々が無事に救出されんことを祈る。(A.M)
2008年05月16日(金)  05:45  / この記事のURL

近くて遠い京都と奈良

 少し古いが、ゴールデンウィークに奈良の明日香村まで足を伸ばした。飛鳥時代に特別興味があるわけでもなく、神社仏閣にも関心が薄い。ハイキングのつもりで出かけてみたが、のどかな風景はホッとするようになったのは、年を取ったせいなのかも。観光客もそれほど多くなかったことも幸いした(さすがに石舞台だけは多かったが・・・)。
 ただ、ハイキングよりも電車に乗っている時間が予想以上に長い。自宅のある京都から奈良までそんなに離れているわけではないが、近鉄の乗り換えが今一つでバスの時間も長く、疲れてしまった。京都と奈良は近くて遠い。これから観光で訪れる予定の人は気をつけた方がよいかも。(T・N)
2008年05月15日(木)  06:00  / この記事のURL

コラボで活性化

 トレンド変化が乏しいこともあるが、今春夏物の動きは極めて厳しい。とりわけ4月商況となると、天候不順に加えて食品を含めた生活関連商材の相次ぐ値上げもあって、衣料アイテムは伸び悩んだ。これは単にボリュームゾーンだけの話ではなく、海外ラグジュアリーブランドにも波及しているという。
 そういった中、いかに売るかの“仕掛け”がポイントになる。各社様々な工夫を凝らすが、現状、目立つのが“コラボ(協業)”アイテム。異なる数社が合体することで、これまでにない付加価値を生み出すことは確か。
 三陽商会の雑貨ブランド「アン プリュス アン」では、秋冬に向けていくつかコラボ商品を打ち出す。インテリア・店舗内装とアクセサリーを展開する「e.m.」ブランドとの取り組みで、パリの部屋の鍵をイメージしたバッグチャームがその一つ。これをオリジナルバッグ「マルシェトート」とセットにして限定販売する。クリスマスのギフトにも重宝しそうなイチ押しアイテムです。(Y・N)

2008年05月14日(水)  06:17  / この記事のURL

資生堂、英デザイナーと協業

 資生堂はメークアップブランド「マキアージュ」秋の新製品を、英国の新進ファッションデザイナー、クリストファー・ケイン氏(写真上、中央がケイン氏)と共同で開発した。同ブランドが外部デザイナーを起用するのは今回が初めて。
 メークアップ製品の開発は、色選びが最大のカギとなる。そこで同社は、ケイン氏の大胆な色使いに注目し、ディレクションを依頼した。口紅やアイカラーなど7品目25品種のうち、「動くたびに、ゆらめいて変化する色と輝き」というケイン氏の提案に基づき、12品種で従来よりも光の透過性が高いパール剤を開発した。(写真下、マキアージュの新製品)
 化粧品はいまスキンケアが大流行だが、ファッションに合わせたメークアップのニーズは不変だ。洋服や靴、アクセサリーなどとメークアップとのコラボレーションはむしろ、より注目度を高めているという。メークアップアートに特化したマキアージュは旗幟鮮明で、プロのモデルのようにスキンケアとメークアップを明確に使い分け、豊かなライフスタイルを提案する戦略を貫いている。
 資生堂のケイン氏起用は、繊維業界というコップの中だけを見るのではなく、関連業界にも積極的に目配りして、消費者の先入観を良い意味で裏切るような商品提案を考案するヒントになるのではないだろうか。 (F.K)
2008年05月13日(火)  05:49  / この記事のURL

諸行無常の帰省

 各記者の連休中の活動報告が続いて申し訳ないところだが、私も岡山県西部の実家へ帰省。久しぶりに旧友と再会し、中高生時代の遊び場だった福山市で日の高いうちから酒宴。その後、昔通ったラーメン屋へと移動すると、すでにビル全体がゴーストタウンで立ち入り禁止。すでに取り壊しが決定し、跡地にはマンションが建つ予定とのこと。
 記者が通った頃から十分に古いビルだったが、改めて見ると本当に古く昭和の匂いがプンプン。ラーメン屋以外にもビルの店に「変形学生服」を買いに行ったり、中古ファミコンショップにソフトを売買に行ったりしたなぁと友人と思い出話にふける。そのビルの名前は「繊維ビル」という。諸行無常・・・。(K.S)
2008年05月12日(月)  05:32  / この記事のURL

古代布の息づかい

 やっと取れた大型連休、福島県を訪れた。五色沼歩きの後で休憩した「裏磐梯ビジターセンター」で「からむし織」の展示コーナーを見つけた。苧麻、青苧の茎の皮から繊維をとって編んだ麻糸が「からむし」だ。
 この麻を素材に、各地で奈良晒・越後縮・近江麻などの特産品が作られた。五色沼昭和村は、本州唯一のからむし栽培地として600年を越える歴史がある。説明によると、「からむしの繊維をとる」にはかなりの労力が要る。炎天下の刈り取りに始まって晒し、皮をそぎ、乾燥させる。さらに繊維を手でつなぎあわせる「苧績(おう)み」、糸車で撚りをかけて糸をつむぐ作業がある。完全オーガニック、オールハンドメードというところだが1反作るのに半月かかったというから、当時の女性たちの苦労がしのばれる。繊維をめぐるニュースを追いかけ、振り回される日々だが、ときに触れるこうした伝統工芸の静かな風格には、いやされる。(S.T)
2008年05月09日(金)  05:43  / この記事のURL

上がる物価で服の買い物は後回し?

 小麦の政府売り渡し価格引き上げ、ガソリンの暫定税率復活など、ここ最近の物価上昇は身近に感じられるものばかり。小職は以前から自炊する方で、スーパーにはよく買い物に行くが、目に見えて値上がる食料品に対して、戦々恐々としている。
 例えば、もやし。これまで200グラム18円と破格の安さで我が家の家計を助けていたが、ついに先月25円に値上がりした。キャベツも季節外れとはいえ、半玉100円前後だったものが120円以上と、商品を手に取り重さを比べながら慎重に選んでしまうくらいだ。バターなどは手に入らなくなってしまった。
 見た目ですぐに分かる値上げだけではない。内容量を減らして何とかこれまでの価格を維持しようとする動きも強まっている。スパゲッティーは500グラム100円で買えるものを愛用していたが、今では100円均一ショップで500グラム入りを見掛けることは困難。このままでは愛用している1袋18円のうどん玉もそろそろ危ないのではないか。
 そうなってくると、衣料品の買い物は後回しに。ゴールデンウイークにはぶらぶらと心斎橋、なんばを散歩したが、結局衣料は一つも買わなかった。毎年、何かしら衣料を買っていた記憶があるが、やはり食料品の値上げはインパクトが大きく、衣料はバーゲンの時期まで我慢するかという気持ちになってしまう。衣料消費がますます厳しくなるのではないかという懸念が繊維業界に広がる。 (Y.O)
2008年05月08日(木)  09:46  / この記事のURL

東京MT―予想以上の来街者・売上高……でも

 東京ミッドタウン(東京MT、事業者代表:三井不動産)は、昨年3月30日の開業から1年間で、約3500万人が訪れ、商業ゾーンの売上高は約306億円を記録したと発表した。来街者・売上高ともに当初予想を上回る好調ぶりだ。
 ただ、六本木交差点をはさんで反対側に位置する六本木ヒルズ(森ビル、2003年開業)は、開業後1年間で約4900万人を集客していた。確かに、居住者だけでなく、利用限度額無限のブラックカード片手にショッピングする“ヒルズ族”なる言葉を生み出したのに比べても少し地味な印象(東京MT自体、ヒルズとは違う志向性だが)。数年来、首都圏では新型商業施設開設ラッシュが続いており、消費者が踊らされなくなったのか、景気の踊り場感から踊りたくても踊れないからなのか……。
 単純に比較できないが、ヒルズと東京MTの開業初年度の違いには、一段と強まる社会の閉塞感や経済の先行き不透明感などがあるかもしれない。(N.O)
2008年05月07日(水)  05:35  / この記事のURL

コミケとコラボに思いを馳せる

 4月23〜25日、東京ビッグサイトで行われたJFW―JCを取材した。その喫煙室の一角。変わった缶コーヒーを見つけた(写真)。商品名は「聖地の珈琲」。いわゆる“萌え系”の女の子が微笑むデザインが数種、「東京ビッグサイト土産」と書かれている。その手の情報に疎い小職にとって「?」な缶コーヒーだが、“事情通”と思しき同僚のU記者によると、「ビッグサイトはコミケ(記者注・漫画やアニメの同人誌即売会)の会場だから」と説明してくれた。なるほど。確かに会場への道すがら、萌え系の女の子が描かれたポスターを多く見かけた。
 ここ数年はJFW―JCの会場変更予定もなく、繊維業界人にとっては、ある意味“聖地”となっているビッグサイト。しかし、世間一般では、このコミケ業界の聖地であるようだ。
 そういえば以前、フランスで日本の漫画がブームのようで、作中の登場人物の格好をまねた「コスプレ」姿のフランス人を掲載した雑誌を見かけたことがある。日本のテキスタイルの評価が海外でも高まる昨今、この業界とのコラボで世界進出のさらなる加速はあるのかどうか・・・などと考えてしまった。   (M・K)
2008年05月02日(金)  05:59  / この記事のURL

ブラザーコミュニケーションスペース

 先日、名古屋のブラザー工業の取材に合わせて、コミュニケーションスペースを見学してきた。この施設は同社創業100年にあわせて拡張され、同社の歴史だけでなくミシンの歴史を学ぶうえで貴重な資料が一堂に集結している。
 正直、企業の資料館は“眠い”ものが多いという偏見があったが、厳選された品ぞろえに図らずもテンションは上がる。
 展示品は同社創業者の安井正義氏が開業資金を得るために作った“麦わら帽子水圧プレス機”から始まり、オートバイ、扇風機、洗濯機、電子レンジなどの多角経営を模索した時代の遺産、現在のOA機器分野の先鞭をつけた英文タイプライターなどが並ぶ。
 やはりメーンはミシンの名機がレプリカを含めて展示されているスペースだ。あのトーマス・セントのミシン(復刻品だが貴重品)、美術品のような調度を施された古いミシンから日本の高度成長期を支えた同社製ミシンが紹介される。
 そのほか、日本の歴史上のビッグネーム(ペリー提督やジョン万次郎や篤姫など)のそばにミシンが寄り添っていたことが語られ、当時のミシンがどういった存在だったのか知るうえで、なかなか興味深い。
 圧巻は壁一面に世界の名機が展示されているスペース(上のほうのミシンは2階のバルコニーから見る)で、圧倒された記者は特別に許可を頂いたにもかかわらず、その写真を撮るのを忘れてしまった。
 これだけの収蔵物をどうやって集めたのかを聞くと、意外にもアンティークミシンのコレクターというのが世界中にいて、その間でマーケットが成立しているのだという。それでも、探すのには苦労したそうだ。確かに、装飾的にも機構的にも美しいミシンを見ていると蒐集欲が刺激される気もわからないでもない。
 百聞は一見にしかず、ミシンマニアとはいわず訪問をお勧めする。いつでも入館できるわけではなく、基本的に予約が必要。予約は同社ウエブサイト(http://www.brother.co.jp/bcs/index.htm)で。 (K.S)
2008年05月01日(木)  06:01  / この記事のURL