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優等生はつらいよ

 なにごとも優等生はつらいものである。例えばテストで、いつも30点の人間が、60点取ると大変な評価だが、70点の人間が75点になってもあまり注目されないものだ。
 なぜこんなことを書くのかというと、天然繊維の話である。近年、繊維素材の世界でも「環境に優しい」が重要なアピールポイントになっているが、これを盛んに活用するのが合成繊維陣営という現実。天然繊維陣営からすれば、なんとも返す言葉に困る。
 綿、ウール、麻など天然繊維は、元来が環境に優しい素材なのだから、当たり前のことをいまさら主張するのも照れくさい。つい自己主張が弱くなる。やっぱり優等生はつらいのだ。
 しかし現代は自己アピールの時代である。黙っていては、社会から存在すら忘却されるという恐ろしい時代だ。優等生諸君も、もっと厚かましく自己アピールする必要がある。
 合成繊維は石油を原料にしているのだから、元来環境に悪いとまでは言わないが、少なくとも環境負荷は低くない。カーボンニュートラルからもほど遠い素材だ。
 ということを優等生である天然繊維陣営の人は、もっと声を大にして言うべきだろう。そういえば、2009年は国連が定めた「天然繊維の国際年」だ。ちょうど良い機会なのである。(M・U)
2008年10月30日(木)  03:48  / この記事のURL