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クールジャパン、日本のファッションを世界へ

 今治タオルメッセでアパレルウェブの千金楽健司社長が「クール・ジャパン」をテーマに講演した。いま海外で日本ブームが起こり、日本に対する関心が人、モノを問わず、文化、伝統にまでに及んでいることを、映像を使いながら説明、来場者、メーカーなどの注目を集めた。
 千金楽氏は「海外しか繊維産業が生き残る道はない」と断言する。「百貨店の売り上げは12兆円から7兆円に、量販店の衣料は苦戦、カタログ、テレビショッピングは天井に達した。ショッピングモールは全国に3000カ所まで広がると言われたが2900カ所で天井を打った。国内で現在も伸びているのはネット販売ぐらい。繊維業界は21兆円あったが11兆円へシュリンクした。繊維は厳しい」。輸入品に国内市場を寝食された国内タオル。もっと輸出に目を向けるようにという励ましの言葉のように聞こえた。
 現在、「世界中で日本文化が評価され、関心が高まり、ブームが沸き起こっている」。このチャンスをもっと「ビジネスに生かせ」と強調した。過去、日本が海外で注目を集めるのはハイテクぐらい。「いまやサブカルチャーにまで及ぶ。(世界は日本の)等身大の文化を知的だと思い始めた。我々がややもすれば軽視しがちなものまで評価の対象になっている」。
 「今夏、パリで開かれた「ジャパン・エキスポ」には「日本おたく」と呼ばれる10代の若者を中心に12万人が押し寄せた。会場では「かわいい」という日本語があちらこちらで飛び交い、日本で“おたくに人気のコスプレファッション”が闊歩し、刀を差して歩く姿もあったという。日本アニメに対する関心も異常に高く、「いまやマンガが世界共通語」になった。
 日本のサブカルチャーに対する関心はフランスだけではなく、「ドイツなどヨーロッパ全域、中国、米国でも起こっている」。上海のファッション雑誌トップ10誌のうち6誌が日系誌で占め、トップは発行部数が98部の「RAY」という日系雑誌だという。
 今治タオルも輸出に取り組んできた。タオルに海外で日本ブームが起こる状況ではない。サブカルチャーをモノ作りに生かすことが不足しているのかも知れない。(H・S)
2008年10月22日(水)  06:43  / この記事のURL