女の度胸に感心――映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」上映会に寄せて
先日、このブログで13代目片岡仁左衛門の晩年を記録したドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」が8月22、23、24日の3日間、りそな銀行大阪本社(大阪市中央区)地下講堂で上映されるということをお伝えした。
それでというわけではないが、なんとなく手元にあった仁左衛門の自叙伝『役者七十年』(朝日新聞社刊)を読み直した。やはり心を打つのは、関西歌舞伎不況時代の1962年、仁左衛門が背水の陣で興行した自主公演「仁左衛門歌舞伎」のことだ。
自主公演をすれば「莫大な借金に押しつぶされて再起不能になる」ことも覚悟しなければならなかった仁左衛門。そんな彼の背を押したのは、夫人の「どんなことになってもこの家を手ばなせば、人様に迷惑をお掛けせずに済みましょう。いたしましょう。どうぞ、なさってください」という言葉だった。これをきっかけに、仁左衛門の闘志に火がつく。同時に「いざというときの女の度胸というものを知らされた感じです」と述懐している。
「女の度胸」に感心しているのは記者も同じだ。というのも、今回の映画上映会は、商業資本の主催ではないからだ。歌舞伎好きの一般市民が、自主的に実行委員会を立ち上げ、それこそ手弁当で上映会のために動いている。恥ずかしながら、記者も実行委員会の末席を汚している。
実行委員会のメンバーは、記者を誘ってくれた某テキスタイルコンバーターのデザイナーHさん始め、コピーライター、デザイン事務所社長、元放送作家、主婦など多彩な面子なのだが、記者を除いては全員が女性である。
元来、興行というのは水物であり、リスクが大きい。そうそう簡単に自主上映会など行えるものではない。それをやろうというのだから「女の度胸」は、やっぱりすごい。そんな「女の度胸」に触れて、仁左衛門ではないけれども「猛烈な闘志が湧く」のを覚えた。
ということで、歌舞伎のみならず、関西の文化力復活のためにも、是非に見て欲しい映画である。現在、チケット絶賛発売中。詳細は公式ホームページ(http://www.recete.jp/eiga/)をご覧ください。(M.U)
片岡仁左衛門『役者七十年
映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」パンフレット
それでというわけではないが、なんとなく手元にあった仁左衛門の自叙伝『役者七十年』(朝日新聞社刊)を読み直した。やはり心を打つのは、関西歌舞伎不況時代の1962年、仁左衛門が背水の陣で興行した自主公演「仁左衛門歌舞伎」のことだ。
自主公演をすれば「莫大な借金に押しつぶされて再起不能になる」ことも覚悟しなければならなかった仁左衛門。そんな彼の背を押したのは、夫人の「どんなことになってもこの家を手ばなせば、人様に迷惑をお掛けせずに済みましょう。いたしましょう。どうぞ、なさってください」という言葉だった。これをきっかけに、仁左衛門の闘志に火がつく。同時に「いざというときの女の度胸というものを知らされた感じです」と述懐している。
「女の度胸」に感心しているのは記者も同じだ。というのも、今回の映画上映会は、商業資本の主催ではないからだ。歌舞伎好きの一般市民が、自主的に実行委員会を立ち上げ、それこそ手弁当で上映会のために動いている。恥ずかしながら、記者も実行委員会の末席を汚している。
実行委員会のメンバーは、記者を誘ってくれた某テキスタイルコンバーターのデザイナーHさん始め、コピーライター、デザイン事務所社長、元放送作家、主婦など多彩な面子なのだが、記者を除いては全員が女性である。
元来、興行というのは水物であり、リスクが大きい。そうそう簡単に自主上映会など行えるものではない。それをやろうというのだから「女の度胸」は、やっぱりすごい。そんな「女の度胸」に触れて、仁左衛門ではないけれども「猛烈な闘志が湧く」のを覚えた。
ということで、歌舞伎のみならず、関西の文化力復活のためにも、是非に見て欲しい映画である。現在、チケット絶賛発売中。詳細は公式ホームページ(http://www.recete.jp/eiga/)をご覧ください。(M.U)
片岡仁左衛門『役者七十年
映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」パンフレット
2008年07月09日(水)
06:25
/ この記事のURL





