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大阪で見るべき映画

 13代目片岡仁左衛門といえば、当代の我當、秀太郎、仁左衛門の父にして、人間国宝、芸術院会員の名優である。その仁左衛門の晩年を記録したドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」(監督=羽田澄子)が、8月22、23、24日の3日間、りそな銀行大阪本社ビル(大阪市中央区)地下2階講堂で上映されることになった。
 全6部構成、全編通しで10時間41分という超長編映画のため、名作の評判が高いながらも、めったに上演されることのなかった“幻の名作”だ。その作品が今回、大阪で上映されるというのだから感慨深い。
 仁左衛門は生粋の上方役者であり、関西歌舞伎が衰退するなかで、ひとりその孤塁を守った。その芸風は清新にして端正、実生活でも誠実な人柄が多くの人に愛された。そして、じつに多くの人を育てた人である。例えば、その著書『菅原と忠臣蔵』『夏祭と伊勢音頭』など、丸本歌舞伎の名作について、江戸と上方両方の型を詳細に伝えるもので、後進にとって欠かすことのできない手本となっている。私などもいつも座右において眺めているものだ。
 その上方歌舞伎の守り神とでもいう存在だった仁左衛門なのだから、なんとしても大阪で見るべき映画だと、あえて断言したい。
 前売券は6作品券5500円、3作品券3500円、1作品券1500円。コンビニ発券が可能。詳細はhttp://www.recete.jp/eiga/。問い合わせは、映画『歌舞伎片岡仁左衛門』を上映する会(電話080・3845・9969)。(M・U)
2008年07月02日(水)  06:00  / この記事のURL