アパレルウェブ ホーム
« 2008年01月15日   |   Main   |  2008年01月17日 »

実需とかけ離れた相場に戸惑い

 年明け以降、天然繊維の相場が上昇を続けている。ニューヨーク定期相場の綿花期近物は5年ぶりに70セントを更新し、71・2セントを付けた。豪州羊毛の東部市場指標価格(EMI)は8日、1キロ1028豪セントと、前年の最高値をいきなり更新し、1000豪セント台の大台を継続する。豪州羊毛は2年連続の干ばつと、中国需要家の積極的な買い付けによって高騰しているが、綿花は多少需要の動向も影響するが、むしろ投資ファンドの動きによるところが大きいだけに「先の読めない状況」(商社関係者)になっている。
 11日に米農務省が発表した2007年産綿の最終収穫高予想では前月予想を4万6000俵上方修正した1903万3000俵。これは上方修正したとはいえ、前季実績に比べ12%少ない数値となる。さらに来季の作付け面積は、大豆、冬小麦が前季比10%前後増加するのに対し、綿花は同15%減と大きく減る見通し。
 とはいえ、実需は大きく増える見通しはなく、もともと供給過剰の状態。それなのに投資ファンドによって相場が左右される状況に「腹立たしい」といった声が多い。オイルの高騰ももとはといえば、サブプライムローンから流れてきた投資の資金が要因。それだけに技術力があっても資金繰りの苦しい日本の繊維関連企業が、ますます経営難に陥ってしまう可能性が強いだけに本当に腹立たしい。(Y.O)
2008年01月16日(水)  07:50  / この記事のURL