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大きいことはいいことだ?

 高島屋と「阪急阪神百貨店」を傘下に抱えるエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)が3年後の経営統合に向かって動き出した。共同で海外市場に進出すると報道されているが、内向きがちな業界にあって、規模を大きくして海外に打って出るその意気やよし、である。
 三越伊勢丹の代表されるように、百貨店の経営統合は縮小するマーケットに対して防衛的に行われているようである。規模が大きくないと勝ち残れない、と半ば信仰に近いように考えられている。AIGが残り、リーマンが破たんしたことに、それが表われているからか。
 ただ……、である。高島屋とH2Oの経営統合では、「高島屋」「阪急」「阪神」の各ブランドを残すという。それぞれがブランドを磨いて並存するということだ。それでは統合の意味が薄れるのではないか。大きくして、納入業者に強力なバイイングパワーを見せ付けるだけでは能がなかろう。
 昔、「大きいことはいいことだ♪」というクルマのコマーシャルがあった。小型車の室内を大きく見せるとの趣旨だったと記憶するが、トヨタの躍進、GMの凋落を見るにつけ、この戦略は正しかったようだ。しかし、百貨店にとって果たして「大きいことはいいこと」なのだろうか。
 若者たちはエキナカやファッションビル、個性的な専門店に足を向け、百貨店の存在感が相対的に薄れている。大きくするだけでない、次の一手を望みたいが、果たしてそれはなんだろうか……。(A・M)
2008年10月15日(水)  06:04  / この記事のURL

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