ある研究者のプロジェクトX
東京繊維記者会加盟の記者を対象にした勉強会が5月29日、繊維会館であった。講師はユニチカファイバー生産開発部長の西尾俊幸さん。自身の研究開発の歩みを例に取りながら3大合繊のイロハを解説した。
1982年から繊維全般の研究開発に携わってきた西尾さん。長年の研究で、とくに印象に残っているのがウールのプラズマ加工だという。
プラズマとは気体分子に高周波のエネルギーを与え、陰と陽の荷電粒子に分けて活性化させた状態を指す。特定のガス(酸素、アルゴンなど)を0・001〜0・0001気圧に減圧、電気放電してプラズマ状とし、これをコントロールして加工処理することで、繊維表面に親水性を持たせ、縮みを防ぐ(本紙2005年4月22日付より引用)。
この加工をウールに施した場合、スケールを残したまま防縮加工が可能だ。さらに、ウール本来の吸湿性や保温性、風合いを残すことができる。
試行錯誤を繰り返しながら「防縮の薬剤を数%の濃度で使用したらうまくいった」と振り返る西尾さん。「この濃度に達したことが凄いと思った」と笑みを浮かべる。
根幹に技術力があってこそメーカーなのだと、一人の研究者を通して痛感した2時間だった。(M・K)
(写真=ユニチカファイバー生産開発部部長の西尾俊幸さんからレクチャーを受ける)
プラズマとは気体分子に高周波のエネルギーを与え、陰と陽の荷電粒子に分けて活性化させた状態を指す。特定のガス(酸素、アルゴンなど)を0・001〜0・0001気圧に減圧、電気放電してプラズマ状とし、これをコントロールして加工処理することで、繊維表面に親水性を持たせ、縮みを防ぐ(本紙2005年4月22日付より引用)。
この加工をウールに施した場合、スケールを残したまま防縮加工が可能だ。さらに、ウール本来の吸湿性や保温性、風合いを残すことができる。
試行錯誤を繰り返しながら「防縮の薬剤を数%の濃度で使用したらうまくいった」と振り返る西尾さん。「この濃度に達したことが凄いと思った」と笑みを浮かべる。
根幹に技術力があってこそメーカーなのだと、一人の研究者を通して痛感した2時間だった。(M・K)
(写真=ユニチカファイバー生産開発部部長の西尾俊幸さんからレクチャーを受ける)
2008年06月02日(月)
07:00
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