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ガラスの凶器

 現地時間12日午後2時28分に中国・四川省で発生したブン川地震による死者は15日現在、同省だけでも死者1万9509人に上る。中国国務院地震災害救助指揮部は、初歩的な統計として被災地域が10万平方キロメートルを超え、死者は5万人以上になると推計する。日本の国土面積が38万平方キロメートル弱だから、その4分の1以上が被害を受けたことになる。
 国際救助隊の受け入れを拒否していた中国政府は15日になって一転、日本の国際緊急援助隊を他国に先駆け受け入れた。経験豊富な日本の援助隊への期待と国際的な懸念を考慮した結果だろう。
 経験と言えば、ごく初歩的なところで日本との違いを覚えた。写真は、12日に上海で揺れた直後、繊維ニュース上海支局のあるビル外に避難した人たちを撮ったもの。別の角度からの写真はすでに、13日付当ブログに掲載した。ご覧のように多くの人たちが、建物のすぐ下に群がっている。ほかのビルでも同じような光景が見られた。
 地震で割れた窓ガラスは、人を殺し傷つける鋭い凶器となって地上に降り注ぐ。そのため、建物からできるだけ離れて避難しないといけないことは日本では周知の心得。総ガラス張りのしゃれたビルの多い上海ではなおさらのことだと思えるが、地震の経験が少ないため感覚的にも分からないようだ。  (shen)
2008年05月19日(月)  05:50  / この記事のURL