アパレルウェブ ホーム

こだわりの五角止め

 先日、「ユニフォームプラス」の取材で、¥35¥年以上前から独自のとび装束を開発、生産、販売している丸源作業服販売(大阪市西成区)を訪れた。
 同社のとび装束は作りの良さで、腕に誇りを持つとび職人の間では全国的に知られた逸品だ。
 その秘密は日本の紡績が国内で作った素材を使い、細部にわたるこだわりを国内の縫製技術を駆使して実現していることにある。
 例えばベルトループ。手縫いで丁寧に仕上げたベルトループは、縫い終わりを五角止めにしている。手間がかかるため、最近見かけることが少なくなったが、「まず取れることがない」(山壽一社長)というように、丈夫さを追求すればこうなる。
 日本のこだわりのモノ作りが、こんなところでもまだ生きているとうれしくなった。
 丸源作業服販売については今月末発行の「ユニフォームプラス8号」で紹介している。興味のある人はぜひ見てほしい。(K.M)
2008年07月04日(金)  03:33  / この記事のURL

狙い目は米のコンテンポラリーブランド

 商社がこのところ、米のコンテンポラリーブランドで青田買いしようと活発な動きを見せてきた。「トレイシー・リース」は東レ・ディプロモード、「ミリー」は今年からコロネット商会が販売しているが、このほかにもアレキサンダー・ワンなど未定の人気ブランドは多く、その動向が注目される。
 日本での販売だけでなく、日本のテキスタイルを販売するという面からも今後、米国のコンテンポラリーブランドは期待の的だ。欧州メゾンへのテキスタイル輸出は挑戦すべき課題だが、競合企業も多い。受注の波も大きい傾向が見られ、欧州だけでなく、やはり米国ブランドも攻めたい。
 米国のコンテンポラリーブランドは手の届く価格帯で、素材・デザインともに優れているのが人気の要因。国内のおしゃれ好きだけでなく、最近は石油で潤うロシアの買い付けが急増しているほか、ユーロ高を背景にEU(欧州連合)のバイヤーも多い。
 ニューヨークだけでなく、カリフォルニア発のブランドも注目される。総じて中国系や韓国系などアジア系が多い。才能に加え、中国のハイエンドの工場を押さえているとか、人脈を生かした生産背景も成功の大きな一因とされる。20代初めから30前後と若いデザイナーが多いのも特徴で、等身大でリアルクローズを生み出しているのも人気の一因のようだ。
 それにしても大勢のアジア系が活躍するなか、日系デザイナーがいないのは寂しい限り。グローバル競争が一段と進む現代、せめて日本のテキスタイルメーカーには米のコンテンポラリーブランドも攻略して、世界へ大きく攻めていってほしい。
(FK)
写真は「アウトサイダー」

2008年07月03日(木)  06:34  / この記事のURL

大阪で見るべき映画

 13代目片岡仁左衛門といえば、当代の我當、秀太郎、仁左衛門の父にして、人間国宝、芸術院会員の名優である。その仁左衛門の晩年を記録したドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」(監督=羽田澄子)が、8月22、23、24日の3日間、りそな銀行大阪本社ビル(大阪市中央区)地下2階講堂で上映されることになった。
 全6部構成、全編通しで10時間41分という超長編映画のため、名作の評判が高いながらも、めったに上演されることのなかった“幻の名作”だ。その作品が今回、大阪で上映されるというのだから感慨深い。
 仁左衛門は生粋の上方役者であり、関西歌舞伎が衰退するなかで、ひとりその孤塁を守った。その芸風は清新にして端正、実生活でも誠実な人柄が多くの人に愛された。そして、じつに多くの人を育てた人である。例えば、その著書『菅原と忠臣蔵』『夏祭と伊勢音頭』など、丸本歌舞伎の名作について、江戸と上方両方の型を詳細に伝えるもので、後進にとって欠かすことのできない手本となっている。私などもいつも座右において眺めているものだ。
 その上方歌舞伎の守り神とでもいう存在だった仁左衛門なのだから、なんとしても大阪で見るべき映画だと、あえて断言したい。
 前売券は6作品券5500円、3作品券3500円、1作品券1500円。コンビニ発券が可能。詳細はhttp://www.recete.jp/eiga/。問い合わせは、映画『歌舞伎片岡仁左衛門』を上映する会(電話080・3845・9969)。(M・U)
2008年07月02日(水)  06:00  / この記事のURL

節約の夏

 インターネットポータルサイト、gooの調査によると、「夏休みまでに実行したいこと」ランキングの1位は「国内旅行の計画・申し込み」。2位以下「ダイエット」「貯金」「筋トレ」と続く。
 5位にようやく「海外旅行の計画・申し込み」がランクインするものの、貯金、筋トレや6位以下の「英語を覚える」「友達を増やす」・・・などの項目を見ると、やはり消費マインドの低迷を感じずにいられない。食品やガソリンの値上がりが続き消費者の財布のひもはかたくなる一方。厚生労働省によれば、全国企業が予定する今年の夏休みは平均で8日あるが、従来にも増して節約志向の色濃い夏になりそうだ。(E・M)
2008年07月01日(火)  07:00  / この記事のURL

次はエナメルのマウンテン

 東コレ・ブランドの1アイテムが、これほどまでに人気を集めるケースは珍しいのではないだろうか? ato(アトウ)が昨年発売した、未来的なルックスのベロクロスニーカーが爆発的に売れている。
 コアなモード系のファンはもちろん、意外にもB系の人たちに新鮮なバッシュのひとつとして受け入れられているようだ。あのカニエ・ウエストが色違いで3足買いしてヘビーローテーションしているなど、海外でも密かに話題になっている。
 そのアトウが今秋冬に提案するのが、写真のマウンテンブーツ。カラフルなエナメル色が新鮮で、ヒットの予感が漂う。(KM)
2008年06月30日(月)  06:30  / この記事のURL

65歳以上はお金を使わない?

 昨年から団塊の世代が60歳定年を迎え始め、会社社会からの引退が始まった。団塊の世代の退職による消費の押し上げ効果は7兆7762億円、経済波及効果は、07年から5年間で15兆3233億円という試算(電通調査)もあり、大量に発生する富裕層を当て込んだマーケットが注目される。
 しかし、あるホームファッション企業の社長は「あまり期待できない」ときっぱり。退職金を手にして多額のお金を手にするが、世の中の先行きは不安材料ばかり。老後を長年生きると考えると、そう簡単にお金を使わない。
 定年になったばかりは、体力もありいろいろな面で自信を持ち続け、欲しいと思ったものに購買行動を起こすかもしれないが、65歳ぐらいをさかいに、体力に自信がなくなり、「あと何年生きるだろうか」など寿命が気になりだすと、欲しくても我慢を決め込む。いざというときに困らないよう取って置くためだ。「人口の減少以上に、お金を使わない高齢者が増え、景気を冷やす原因になるのでは」と危惧する。
 となると、安心して暮らすための施策が必要。政治の問題か。後期高齢者医療制度など政策でつまずいているようでは、高齢者が安心して暮らせる社会は程遠い。(H・S)
2008年06月27日(金)  05:40  / この記事のURL