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百貨店戦争
大型催事がやっと終わりました。

中国や台湾などでは、『周年慶』と呼ばれる創業祭のようなものが1年で最大のイベントになります。
ハルピンでも当社のライバル店などが開店記念日の前後に10日間前後の売出しを行なったりしています。

主な企画内容は、『満300贈60』『満300減60』などの表現で割引やお買い挙げに対し商品券(最近はポイント制も多い)をあげたりする内容である。
例年、ライバル店が周年慶をやっているときはあまり大掛かりな活動は行なわず、自店の周年慶に人・物・金の全てを最大投入していくのがセオリーでした。
しかし、今年は違います。
ライバル店が周年慶をやっているにの合わせて、それ以上の力を投入して戦闘を開始しました。

ランチェスター理論のように、ライバル店が強いと思われている所に1番店の弊社は倍以上の資金投下を行い迎撃していく作戦です。
短期決戦ではありますが、一種の消耗戦の趣もあります。
体力があり規模も大きい所が勝つのは道理です。
戦艦が駆逐艦を全力で叩くのに似ています。

わが店のスタッフ達も戦闘開始から終了日まで連日休みなしで、朝から夜まで頑張りました。3週間ほど休みなしです。
営業時間も普段は9時から21時までですが、1時間延長です。しかも後半の4日間は夜12時近くまで営業しました。

終盤戦に強力兵器を投入しました。『満300減120』です。この最終兵器は効きました。その日の入場顧客数は概算で12万人、売上げ件数は8万件を上回りました。
売場は戦場さながらの大混雑です。
売場の通路も人の頭しか見えないような状態がありました。

各階のレジには長蛇の列が出来ました。1時間以上並ばなくてはいけませんでした。
お客様にはご迷惑をお掛けしました。
http://www.ydgw.cn/second/ShowNews_1.asp?Id=122687

新聞各社もこの両店舗の戦闘を書き立てていました。

戦闘が昨日に終わりましたが、さすがに疲れました。
結果は予想以上の売上げです。売れすぎの感ありともいえるかな。
ライバル店は客足が落ち、売上げも予測からは下回ったようです。
そりゃそうだわな、1番点にターゲットにされればひとたまりも無いかも。

百貨店の売上げ争奪戦は、仁義無き戦いでもありますが、そこにはルールがあるべきです。
お客様に対しては決して裏切らないような姿勢を持つべきです。
また、仕入先さまとの信頼関係も大切です。
あと、重要なのは従業員です。
従業員に支持されない会社は失格です。

今回の催事では色々反省点もありました。
長い百貨店生活ですが、予測を超えた出来事もあります。
後半に割引額をアップさせた事で、日本では考えられないほどの返品交換の人が押し寄せ、パンクしそうになりました。
また、保安の目を掻い潜っての万引きやスリなども平常の数倍ありました。
発見されただけでもビックリの数字ですが、おそらくそれは氷山の一角・・・。
買い上げ額で先着順に、ある遊戯館のチケットをあげる企画をしたら、そのチケットほしさに買物しては返品を繰り返して、チケットを何枚もゲットする人も出現。
あるご主人からは、『奥さんがあまりの優待価格に興奮して連日来店し買物を繰り返したので、破産してしまう!』と、クレームになったりもしました。
あまりの忙しさに、数人の従業員が心臓発作で病院行きになったり、入場者が多すぎて館内温度が30度近くになり、高齢者が売場で嘔吐していますなどといったこともありました。

売れるのは嬉しいのですが、トホホなこともあり、心身ともに疲れた12日間でした。ともあれ、大過なく終了できた事で良しとしましょうか・・・。

 2006/11/13 23:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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中国系資本の百貨店に勤める百貨店マン。小売業とは如何に付加価値の高いモノを売るのかを考えること。 中国での奮闘ぶりを少しでもお伝えできれば幸いです。

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