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前にも、経営者の仕事で重要なのは「戦略・戦術」と「ファイナンス」と「人脈」であることをお話をしましたが、もうひとつ経営者にとって大切な仕事があります。それは「人」に関わることです。 それは、「人材の確保」と、その「優秀な人材の定着率」と、「優秀な人材が流出しても壊れない強い組織の体制」の整備です。これは人の側面を背反して捉えなければなりません。 最近の「人材の確保」は、前回の投稿で書いたようにウェブ戦略をどれだけ重要視するかによって有る程度は優秀な人材の確保が可能です。 アパレル業界の転職率は決して低くは無いと思います。今後も人材の流動化はますます 激しくなるに違いありません。優秀な人材の他企業への流出は、企業にとって大きな打撃を与えます。せっかく時間をかけて人を育てても、その人間がノウハウを持って転職してしまってはなにもなりません。人は「やりがい」だけでは働けません。一時的にはモチベーションが有れば頑張ることは出来るかもしれませんが、そのがんばりに見合った待遇(給料)が付いてこなければ、当然働く人達のモチベーションは下がります。この「やりがい」と「金」のバランスの上に人は立っています。経営者としては、高い実力に見合った給料を払える強い企業の確立を目指さなければなりません。その為にも「成果主義」は絶対不可欠な人事戦略の一つだと思います。 最後に大切なのは、優秀な人材がいつ辞めても動じない強い組織の構築です。その為に、企業に必要なのは「プロセス・マネージメント」です。中には突出して優秀な人材がいます。営業でもデザイナーでもMDでもどんな職種にも優秀な人がいます。その優秀な彼らの成功の要素を企業組織が、きっちりポイントとして抑えておくことが出来ているかどうかが問題です。 例えば、優秀なMDがいつも目利きを持って売れる商品を仕入れてくることができるとします。他者からの評価が「彼女はセンスがあるから、いつも売れる商品を仕入れてこれるのよ。」これでは、企業として永久にその彼女のマンパワーに頼らざるを得なくなる訳です。つまり企業としては、その彼女がいつもどのような情報を収集して(メディア、仕入先、店頭など)どのような過程で商品を仕入れているのかを「工程」として見極めなければなりません。 この様なプロセンスのマネージメントをすることによって、業務の効率も目標の達成におけるスピードも格段に成果を出しやすくなります。 気持ちを込めて作った服だから売れたというのではなく、もっと客観的に何故この商品はお客様に支持されたのかを「価値」として捉えて、その「工程」を関わるスタッフ全員に理解をさせる必要があると思うのです。 こういうことを言うと職人気質の人には「それじゃ均一のつまらないものを私に作れって言うの?」と感情的な発言が飛んできそうですが、それはお門違いです。 当社ではそのプロセスマネージメントの実践として「KAIZEN」なるミーティングを毎週行っています。それは人材の流出の防備策としてではなく、一度に多くの中途採用者を雇用しようと考えているからです。中途で入ってきた人材も短期間で仕事を完璧に覚えてもらう。その為にもこのプロセスマネージメントは重要です。合理的な発想で無理、無駄を無くして、顧客の激しい変化にいつも高いサービスを提供できるようにこの会議は続けていく必然性があります。 経営者にとってこの優秀な「人材の確保」と「流動化させない人事体制」、そして優秀な人材がいつ流動化しても動じない「プロセスのマネージメント体制」この3つがとても重要な仕事だと思うのです。 |




