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「まさか、ここ上海でこんな1万人を集めるデモがあるなんて・・」と語るのは地元の上海人や在住の日本人たちです。商業都市の上海には推定8万人の日本人がいます。日系企業は4500社あると聞いています。まさかの出来事です。「上海にいては中国のことは分からないよ」と言われるぐらい国際都市として全てにおいて中国的ではなかったのです。それが今回は上海でデモがおきたのです。ショックです。どの国においてもビジネスにはカントリーリスクが付き物です。日本ブランドは日系女性誌の人気に支えられて、ようやく脚光が集まりつつあった矢先、今がビジネスとしての絶好のタイミングだっただけに残念でなりません。 今回のことは、日本人が真剣に「教科書問題」「靖国参拝問題」「常任理事国入り問題」などを考えさせられるきっかけになったと思います。日本の報道はこぞってこうです。「やはり中国は怖い」「貧富の差が激しくなった中国で貧困層が暴徒化した」「日本人が殴られた」と伝えられるのは日々表面的な情報ばかりです。もちろん私も現地にいる邦人の身の安全を最優先で確保して頂く様お願いしたい。しかし、私達も日本で今何が起きているのか、歴史で過去に何があったのかを再認識するべきです。 日本が常任理事国入りを果たしたら憲法第9条が変更されてしまいます。常任理事国入りをしたら当然軍事行動を含めた、世界の安全保障を左右する重要な意志決定をすることになるわけですから、その点で日本の平和憲法が脅やかされる恐れがあるというものです。日本の戦争放棄の概念が塗り替えられてしまう可能性があるのです。中国の若者も日本軍が犯した虐殺を愛国教育によって伝え聞くだけですが、もし父母から自分の祖母がそのような仕打ちを受けたと伝え聞いたらどうでしょうか?二度とそのような思いはしたくないと思うのは当然です。そういった気持ちが今回のデモを誘発したのならば、中国の人たちが、「毛沢東ってダァーレェ?」とか言いながら中国に旅行に来ている日本の平和ボケした若者たちを横目で見て、彼等に怒りを覚えても仕方が無いとも思えます。日本は島国で日本人は単一民族という環境にありましたが、その日本人が今後アジアをマーケットにしたビジネスに関わる以上、島国を出て国際社会に入って行かざるを得ません。こういった問題について真摯に考える時がきたように思います。 私は今回のことは日本の常任理事国入りに反対する中国政府の国民を利用した誘導がデモに発展したと思っています。それはアメリカに対する必然性の高い牽制であったと思います。だから冷静に今後のことも考えていきたいと思います。 ちなみに天安門事件が起きた89年の後、日本の企業は中国の協力要請をことごとく 断り続けました。例えば自動車メーカーです。フォルクスワーゲンなどは率先して彼らの要請を受け入れ中国に進出を果たしました。それが今日のトヨタやホンダとの格段に大きな差になっています。中国人は義理堅い国民性があります。一度受けた恩を簡単には忘れません。さてこのデモの後の日本企業の対応はどうでしょうか?89年の時と同じように腰が引けたままでしょうか? 私はアジアマッチングのテーマの元、アジア中に日本のファッションブランドのコンテンツを提供する事業モデルを推進します。その第一弾は上海です。その上海の成功なしにはアジアマッチングは無いとも思っています。 |




