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「BERLIN FASHION」出版 
一冊の本が出版された。
その名も「BERLIN FASHION」サブタイトルには「Metropole der Mode」モードの首都、とある。冒頭には市長、Wowereit氏の満面の笑みと挨拶の言葉、続いて1920年代に『黄金の時代』と呼ばれたパリをもしのぐ、文化都市としてのベルリンの様子をレポートしている。
当時、世界一カフェとキャバレーと劇場が多かったベルリンの都市、それはアンニュイで刺激的なことが好きな表現者達が頬っておくわけのない、パラダイスだったそうだ。

冒頭の編集ページでは写真を大胆に使い、街の景色とファッションデザインをリンクさせて見せている。「街に溶け込むモード」の表現であろう。
灰色のコンクリートむき出しの壁、壁に描かれたカラフルなグラフィックと、ベルリンのファッションスタイルには色彩や構成にリアルな共通点がある。
ストイックさと遊び心・・・言葉で言えばこんな言い回しになるかもしれない。

ここにはベルリンのデザイナーの中から選りすぐりの41ブランドが紹介されている。デザイナーの写真、コレクションの写真、創立年・代表者名・アトリエに従事する人数・コレクションの対象(メンズ・レディース・靴・アクセサリー等)・取り扱い国がクレジットされていて、さながら見ていて飽きないカタログ形式に整理さえている。

ベルリンにはざっと800のモードデザインレーベルがあるという。途方もない数である。
そして一日の売り上げが25ユーロに満たないところが30%あるという。
ベルリン発、というブランド力はたしかについてきたようだが、質の差が顕著であるようだ。
この本に登場するブランド達は90年代以降に設立されたレーベルが多い。
今後の発展の道しるべになる一冊であるといえよう。マーケットは決して大きくないベルリンだがクリエーション力、コレクションの展示会数では世界に誇る街である。

日本でも手に取る機会があったらぜひ見て欲しい。

Berlin Fashion
著者 Nadine Barth


# ISBN-10: 3832190619
# ISBN-13: 978-3832190613


 2008/02/18 00:24  この記事のURL  /  コメント(0)

プロフィール
進士 エリコ(しんじ えりこ)
PR会社にてライター/ディレクターを経て、26歳でドイツに飛び現在ベルリン芸術大学デザイン学科テキスタイル空間デザイン専攻。
温故知新がデザインのモットー。文化がクロスオーバーするここベルリンで日々舞進中!?

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